《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
「我、神の御名のもとに誓う」
レオヴァルトの艶やかな声が、聖堂の大空間に伸びやかに響く。
彼の黄金の双眸は、妻となるユフィリアをしっかりと見据えていた。
崇高なる聖女ユフィリア・ダルテ
汝は聖なる光
汝の微笑みは闇を祓い、汝の祈りは我が剣を導く
この命、この剣、この魂
すべてを汝に捧げ、永遠に仕えることを誓おう
汝が涙を流すとき、我が盾となり
汝が喜び歌うとき、共に祝おう
たとえ運命が我らを試そうとも、
我が誓い、決して揺らぐことなし。
「……よろしい。では聖女ユフィリア・ダルテ。汝、誓いの辞を述べなさい」
ええっと──と、シルクで仕立てた純白の可憐な聖衣に身を包んだ花嫁が小さく呟く。
髪をツインテールに結ぶのはさすがに断念したのだろう。
たっぷりと長い銀糸の髪は、後頭部の高い位置で緩やかに纏め、一輪のマランの花を差していた。