《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
 ナイトガウンの端っこを弄りながら、しばらくモジモジを繰り返していたユフィリアだが。意を決したようにすっくとレオヴァルトを見上げる。
 先ほどまで溌剌と輝いていた蒼い瞳がいつになく潤んでいて、レオヴァルトを驚かせた。

「あの……ね。私はレオと契約を結んで結婚の約束をした。まさか自分のグラシアがこんな事になるとは思っていなくて、結局、レオと、その……交わるって事になっちゃったけど……。私はきっと、この先レオのことを心から好きになったり、愛しちゃったりすることはないと思うの。だからレオも、この厄介な儀式みたいな事が終わって、レオの大事なものをレイモンドから取り返したら……こんな私なんか、とっとと捨てちゃっていいからね。グラシアが元に戻るなら、あの時私が願った《《世界征服》》の件も忘れてくれていい」

「…………」
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