《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!

婚儀の夜〜嫉妬


 
*注意* できるだけ表現をマイルドにいたしましたが、後半の2話は直接的な表現を含めており、R要素強めの内容となっております。苦手な方は読み飛ばしてくださっても問題ありません。




 小さな唇がぎこちなく喘ぐのがわかる。
 二枚の花弁の唇を幾度か啄んだあと、押し割って肉厚の舌先を滑り込ませた。丁寧に歯列をなぞり、逃げる舌を捕まえて舌先を絡ませる。

 初めての濃密な口付けに翻弄されているのだろう。
 ユフィリアは苦しげに硬く目を閉じて、むぅ……と唸り声を漏らしながらも健気にレオヴァルトを受け止めようとしている。

「ユフィリア」
「……ぇ……」
「口付ける時は、もっと大きく開け」
「こ、こう……?」

 指示されるままに桜色の花弁の口が開くと、レオヴァルトの唇がそれを隙間なく塞いだ。互いの舌と舌とを絡ませ、追いかけて、優しく吸い上げる。

「……んぅ……っ」
「ああ、上手だ」

 


 
 
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