《連載中》波乱の黒騎士は我がまま聖女を甘く蕩かす〜やり直しの求愛は拒否します!
 ユフィリアとて交わりの教育を受けており、閨事の知識はある程度得ている。
 けれど机上で学ぶ事と実際の行為とがすぐに結びつくものではない…… 何せ、このような感覚も経験も全て、《今世では》初めてなのだ。

「……くっ、ふぅっ……」

 前世で愛したあの第二王子とも、このような行為をしていたのだろうか。
 レオヴァルトに触れられるのは嫌じゃない、寧ろ、経験したことのない初めての心地良さに驚き、目眩がする。
 けれど──。
 愛するあの人の口づけや愛撫は、これよりもっと幸せなものだったのだろうか。
 そんな想いが、レオヴァルトに抱かれる恥辱と戸惑いの中で、ないまぜになっている。

 ユフィリアの自由を奪ったのを良いことに、レオヴァルトは眼下に横たわるユフィリアの肌に張り付いた膚着のボタンを易々と外した。ボタンが一つ外されるごとに膚着の下に窮屈に収まっていた豊かな胸が顕になっていく。

 ついに裸身が空気に晒され、ユフィリアは反射的に身を固くした。
 胸元がすうすうする。レオヴァルトに素肌を見られている。
 あまりの恥ずかしさに、頬を赤く染めて視線を脇に逸らせた。

 綺麗だと口にする前に、レオヴァルトの独占欲が欲情に塗れて鬱勃した。
 清らかな聖女の──ユフィリアの全てを自分だけのものにしたい。
 自身が呆れるほど貪欲なのに気付いて、レオヴァルトは胸の奥で苦笑する。

 ──可愛いユフィリアが乱れる姿を知るのは、夫である私だけでいい。

 



 
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