恋の微熱に溺れて…
彼のキスに溺れているうちに、彼の手が私の身体に優しく触れていく。もう何も考えられなくなっていき、ひたすら彼の熱に浮かされていく。
こんな玄関で…なんていう考えは終わった後、冷静になってから思うもの。その渦中にいる時は場所なんて目に入らない。
ひたすら求め合うのみ。気がついたらベッドの上にいた。
ベッドの上での方が互いの想いをたくさんぶつけ合えるので、ぶつけ合った。
どうしてこんなにも狂おしく求めてしまうのだろうか。欲しくて欲しくてたまらない。
この熱が冷めるのはきっとかなり遠い未来であろう。暫くの間はこの熱を手放せないと思う。

「慧くん、もっと……っ」

自分から強請って欲してしまう。止まらない欲求は、あなたを狂おしく求めてしまう。

「俺ももっと京香さんが欲しいです」

彼も飢えた獣の目で見つめてくる。互いに止まらない欲求に抑えが効かなくなっている。

「じゃ、もっと抱いて…」

今日は積極的に自分から求めていく。そんな私に驚きつつも、慧くんは応えてくれる。

「いいですよ。俺に抱かれて下さい」

その言葉が嬉しくて。私は慧くんの腕の中で抱かれた。優しい温かい愛に包まれながら…。

「ごめんなさい。まだ足りないです。俺ももっといいですか?」

今度は慧くんがおかわりを要求してきた。今度は私が応えた。

「いいよ。私ももっと欲しい」

私達はお互いの熱を堪能した。熱が冷めるまでずっと…。
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