恋の微熱に溺れて…
「京香さんは何か趣味とかあるんですか?」

またいきなり唐突すぎる質問かもしれないが、俺は案外、京香さんについて知らないことが多いなということに気づかされた。
気づいた瞬間、俺が知らない京香さんについて、もっと知りたいと思った。
そう思った瞬間、気がついたら何も考えずに質問していた。今、自分が知りたいと思うことを…。

「趣味はね、ドラマや映画を見たり、読書かな。慧くんは?」

自分が質問したら、質問返しをされるのは当然だ。お互いに想い合っているのだから、相手のことに興味があるからこそ、知りたいと思うもの。ここで質問返しされない方がショックである。

「俺もドラマや映画を見たり…ですかね。俺も本が好きなので、本も読みます。あとはサッカーが好きなので、たまにテレビでサッカーを見たりする感じですかね」

特にこれといって特質するような趣味はない。大多数の人はそうであろう。
もっと面白い趣味や特技を持っていたら良かったが、俺にはそんなものないので、これが自分の趣味みたいなものになりつつある。

「そうなんだ。サッカー以外は一緒だね。今度、一緒にドラマ見たいね」

お互いにおすすめのドラマを教え合って、一緒に見たい。好きなものを好きな人と共有できるってとても幸せなことだと思う。

「そうですね。一緒にドラマを見たいですね」
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