恋の微熱に溺れて…
「俺達、まだ半年なんですね。もっと長く一緒に居るかと思ってました」

そう錯覚してしまうくらい、京香さんと相性が良いし、価値観も合う。
もうずっと一緒に居るのが当たり前すぎて。そう思える相手に出会えたことに心から感謝した。

「本当だね。私ももっと一緒に居るかと思ってた」

これまで色々なことがあった。京香さんは気づいていないかもしれないが、京香さんを狙うライバルはたくさんいる。
その中でも如月さんが強敵だった。如月さんは見るからに京香さんと社内で一番距離が近かった。
幸い京香さんは如月さんのことをただの同期としてか見ていなかったため、如月さんの想いは届かなかったが、もし如月さんがもっと早く京香さんにアプローチしていたら危なかったかもしれない。
如月さんが奥手で良かった。じゃなかったら、京香さんが今こうして隣に居なかったかもしれない。そんな未来を想像するだけで気が狂いそうだ。
そうならなかったことに感謝した。そして、絶対に俺が京香さんを幸せにすると誓った。

「俺にとって京香さんはずっと高嶺の花だったので、手が届かない遠い存在でした。実際、接点を作るために必死だったので。
だから例のプロジェクトの時、チャンスだと思いました。この機会を逃したら、もう距離を縮めることはできないって。
なんとか距離を縮めることができたので、今こうしてお付き合いできていることが奇跡で。とても嬉しいです」
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