恋の微熱に溺れて…
「今日も忙しかったから疲れたね…」

年末ということもあり、休む暇もないくらい仕事量が多く、忙しかった。
でも心なしか皆休むべきところで休みたいからか、必死で仕事に取り組んでいた。
かく言う私も皆に同じく必死に仕事を頑張った。なんとか終業時間内に終わらせることができた。

「そうですね、めちゃくちゃ忙しかったです」

年末はどこも出かけずにお家でゆっくり過ごしたい。そう思ってしまうほど、あまりの忙しさに身体が疲弊している。

「今日は思いっきり楽しみましょうね。色々用意しておきましたので」

色々…。美味しいものをたくさん準備してくれたのかな?お酒もあるだろうから楽しみだな。

「え?そうなの?楽しみ」

「楽しみにしててください。ケーキだけは当日受け取りなので、帰り道に寄って受け取りに行きます」

今から一緒にケーキを買いに行ける。それだけで楽しみだ。

「なるほど。そうなんだね。今から取りに行くの楽しみだね」

どんなケーキを用意してくれたんだろう。それを想像するだけでより期待度が倍増する。

「そう言ってもらえて俺も楽しみです」

慧くんとただ一緒に帰り道を帰れるだけでも嬉しい。

「ちなみにどんなケーキにしたの?」

「それは家に帰ってからのお楽しみです」

こういう焦らされ方は大好きだ。ワクワク度が増すから。

「お?良い焦らし方してくれるね。期待してます」

「期待しててください。ケーキもそれ以外も自信があるので」

それ以外も…。勝手に想像してしまう。どれほどのものを用意したのだろう。
私が用意したプレゼントは大丈夫か、心配になってきた。

「分かった。期待しておくね」

今更プレゼントを新たに買いに行く時間はないため、プレゼントは諦めよう。
その分、身体でお返ししよう。可愛い下着も用意したし、ムダ毛処理だって完璧に処理したから大丈夫。

「京香さん。どうかしましたか?」

私が破廉恥なことを考えてぼーっとしていたら、慧くんに心配された。
慌てて何もなかったことを伝えた。

「どうもしないよ。ちょっとぼーっとしてただけ」

まさか破廉恥なことを考えていたなんて言えない。
でもきっと私がぼーっとしていると知り、バレているはずだ。破廉恥なことを考えていたと…。

「そうなんですね。そろそろ電車に乗って俺ん家の最寄り駅まで行きましょう」

敢えて触れないでくれた。そこが慧くんの優しさだ。

「うん。そうしよう」

会社の最寄駅から電車に乗って、慧くん家まで向かった。
今からクリスマスパーティーが始まるのかと思うとワクワクした。
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