恋の微熱に溺れて…
*
帰りにケーキ屋さんに寄り、慧くん家に帰宅。
既に部屋の中がクリスマス用の装飾で飾られていた。
「すごい…。ありがとう、準備してくれて」
「いえいえ。でもこれだけじゃないんです」
慧くんが寝室へと向かった。そして手に何かを持って帰ってきた。
「せっかくクリスマスなので、お互いにサンタの格好でもしてみませんか?」
まさか服まで用意しているとは思わなかった。こういうのって本当に着る人がいるのか。フィクションの中だけだと思っていた。
本当は恥ずかしいけど、気分を盛り上げるために着てみるのも悪くないかもしれない。
「いいよ。着てみようかな…」
慧くんからもらい、服を脱衣所まで持っていき、着替えた。
サンタ服と聞いていたので、ってきりよくあるサンタの服かと思えばまさかの…。
「慧くん。これ丈が短くない?」
どうやら女性用の可愛いミニのサンタの服だったみたいだ。
これはもう恥ずかしいを通り越して、居た堪れない気持ちだ。
「俺にとってはちょうど良い長さですよ。京香さんの綺麗な足を拝むことができますので」
慧くんがそう言った瞬間、急に足に視線を感じた。
なんだか慧くんの視線がとてもいやらしい目に見えた。
「さーて、まずはお腹が空いたので、美味しい食べ物と飲み物を食べたり飲んだりしましょうか」
ってきりいきなりそういう展開になるのだとばかり思っていた。
でも違ったみたいで、恥ずかしくて顔が一気に真っ赤になった。
「そ、そうだね。そうしよっか」
「…あとで京香さんのこと、美味しくいただきますので。今日はたくさんしましょうね?明日は遅くなっても大丈夫ですし。俺的には明日もずっとしててもいいんですけどね」
それは私の体力が保ちそうにない。
でも今夜はたくさん求め合いたいとは思っている。
「明日のことはさておき、今夜は楽しい夜にしましょう」
明日はせっかく休日だし、クリスマスだ。
今日はあくまでクリスマスイブだ。なんなら明日が本番だ。
羽目を外さない程度に楽しむのが一番だと思うが、それは無理そうだ。既に変なスイッチが入ってしまったから。
「そうだね。とりあえず今夜、思いっきり楽しもう」