恋の微熱に溺れて…
「いいよ。私も慧くんが欲しい。慧くんとたくさん求め合いたい…」

大胆なことを口走ったなと思う。いつもの自分なら絶対にできない。
でも今日は違う。聖なる夜だからこそ、心も解放されて大胆になれたのかもしれない。

「…京香さん。キスしてもいいですか?」

確認なんてしなくても、慧くんならキスしても構わない。
だけどちゃんと確認してくれる彼の気遣いと優しさが心に染み渡り、心も身体も解されていく。

「いいよ。キスして…」

お互いの顔がゆっくりと近づき、優しく唇が触れ合う。
そして次第にキスが深くなっていき、どんどんキスに夢中になっていく。

「…慧くん」

身体が熱い。止められない欲望に身体が渇望している。

「そんな潤んだ瞳で見つめられると、もっと京香さんをいじめたくなっちゃいます」

どんなふうにいじめてくれるのか、期待してしまっている自分がいる。
彼以外の人にいじめられても嬉しくなんかない。彼だからこそ嬉しいのであった。

「もっといじめてくれていいよ。いつもみたいに慧くんの優しい手で触って…」

慧くんの手を掴み、自分の身体に触れさせる。触れてもいいよと身体でも伝えるために。

「こうですか?合ってますか?」

彼は掴んだ私の手を優しく掴み、もう片方の手で私の身体に優しく触れた。
まずは髪に触れ、そのまま手はどんどん下へと降りていき、私の触れて欲しいところに触れてくれた。
触れられた瞬間、一気に身体が熱を帯びた。好きな人に触れられたら心も身体も一気に反応してしまう。

「あ、合ってます…」

「それじゃもっと深いところまで触れてもいいですか?」

ダメなんてことはない。慧くんならどこだって触ってもらって構わない。

「もっと触って欲しいからいいよ。私も触ってもいい?」

我慢できなかった。私も彼に触れてみたくなった。

「いいですよ。触れてください」

ゆっくり手を伸ばし、彼の髪に触れた。
そのまま手をどんどん下へ降ろしていき、顔、肩、腕、足…に触れた。
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