恋の微熱に溺れて…
「京香さんに触ってもらえて嬉しいです。同時にもっと触って欲しいって思ってます」

彼の目が一気に雄の目に変わった。これはスイッチが入った合図だ。
彼のスイッチが入った目が好きだ。もっとこの目を見たいと思ってしまうくらいに…。

「私も同じ気持ちだよ。もっと慧くんと触れ合っていたいって思うもん」

触れてほしいという気持ちと同時に、触れたいという気持ちも溢れる。
好きだからこそ溢れる想いが止まらない。だからこそもっと…欲しくなってしまう。

「好きな人が相手なら尚更です。どんどん欲張りになって、好きな人の全てを欲しいと思ってしまう…」

恋愛感情が伴うと人は冷静ではいられなくなり、感情に左右されてしまう。
こんなにも心が揺さぶられることなんてない。それぐらい恋愛感情は人を変えてしまう恐ろしさもある。
でも同時に誰かに愛し愛される幸せを知ることができる。心も身体もどちらでも感じることができるので本当に幸せだ。

「だから俺に京香さんの全てをください。とても大事にするので…」

もう充分すぎるくらい大事にされている。それなのにこれ以上大事にされたら、慧くんなしでは生きていけなくなりそうだ。

「慧くんにあげる。その代わり私も慧くんを大事にする」

お互いに見つめ合い、再びキスをした。そのまま服を脱がされ、下着だけにされた。
慧くんは器用だ。私の服を脱がしながら自分の服も脱いだ。
お互いに下着だけの姿になった。恥ずかしいが、もっと彼と深く繋がりたい気持ちの方が強かった。

「京香さん、下着も脱がしますね」

何も身に纏わずに、生まれたままの姿になる。
まるで心まで裸にされた気分で。何もかも見透かされている感覚に陥る。
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