恋の微熱に溺れて…
「そう言ってもらえて嬉しいです。京香さんに喜んでもらうために頑張ったので」

いつでも慧くんは私のために頑張ってくれている。その優しさがいつも心に染み渡り、私の心は満たされている。
私も慧くんと同じくらいの愛情表現をできたらいいなと思うが、なかなか恋愛経験が少ない私にはハードルが高い。
少しずつでもいい。これから慧くんに私なりの愛情表現をできるように頑張りたい。

「慧くん、いつも本当に私のためにありがとう。慧くんが私のためにしてくれることが本当に嬉しい」

彼の気持ちが嬉しいのもあるのが、彼がしてくれることが全部私のしてほしいことの的を得ていて。さすがモテる男は違うなと実感させられている。

「京香さんにそう言ってもらえて光栄です。これからもしてほしいことがあったら言ってくださいね。京香さんのためなら何でもしたいので」

何でもしたいという彼の気持ちは本当であろう。その彼の気持ちを大事にしたい。
でもこれからは彼自身も大事にしてほしい。私にとって彼は大切な人だから。

「慧くんも言ってね?私も慧くんのためにしてほしいことがあったらしたいから」

好きな人のために何かしてあげたいと思う気持ちは同じだ。
私も慧くんのために何かしてあげたいと思っている気持ちだけ慧くんに知っておいてほしい。慧くんが大切で。大好きだから。

「ありがとうございます。京香さんにそう言ってもらえて嬉しいです。俺ももっと京香さんに甘えますね。京香さんも遠慮なく甘えてくださいね」

ようやく二人の歩幅が合い始めた。そんな気がした。
今までだって合っていなかったわけじゃない。同じ歩幅で進んでいたと思う。
でもどこかで慧くんばかりが頑張っているような気がして。私も一緒に頑張りたいのに…と思うこともあった。
でもそれは慧くんが恋愛初心な私をリードしてくれていたからだと思う。それでも私は一緒がいい。持ちつ持たれつな関係が理想だ。
彼のことはまだまだ知らないことばかり。これからたくさん彼のことを知っていくであろう。
知らない彼を知るのがこれから楽しみで仕方がなかった。
< 197 / 281 >

この作品をシェア

pagetop