恋の微熱に溺れて…
「もちろん。これからも慧くんにたくさん甘えるよ」

彼に甘えてほしいと思うのと同時に、彼に甘えたい気持ちもある。
それにこれだけ甘やかされてしまったら、もう彼に甘えない生活なんて考えられない。
今の私には彼に甘えることが日常の生きがいだ。

「甘えてくれる京香さんが可愛くて大好きです」

朝から甘やかされてばかりだ。今日がクリスマスということもあるだろうが、慧くんの愛がいつも以上に降り注がれている。
降り積もる愛が心地良くて。この愛が最高のクリスマスプレゼントだなと感じていた。

「私も甘やかしてくれる慧くんが大好きだよ」

クリスマスって最高だ。たくさんイチャイチャしても良い日だから、ずっとイチャイチャしていられる。

「照れちゃいますね。…さぁ、ご飯食べましょうか。冷めちゃってますけど」

照れを隠すためにわざと話を逸らした。
でも目の前にある食べ物も食べたいので、私は慧くんの話に乗った。

「そうだね。食べよっか」

それから私達は黙って食事を続けた。
気まずかったというよりは、この沈黙が心地良くて。
こんな幸せがずっと続けばいいのに…なんて思った。

「さて。朝食も食べ終えましたし、これから夜まで時間がありますから、ゆっくり二人で映画でも観ましょうか」

先程、私が提案したのを覚えていてくれたみたいだ。
嬉しかった。自分の提案が採用されて。

「うん。そうしよう。慧くん観たい映画とかある?」

慧くん家で何度か一緒に映画を観たりしたこともある。お互いに好きな作品の傾向は分かり始めてきた。
私は恋愛もの。慧くんは恋愛からアクション、サスペンスまで幅広く作品を網羅している。

「そうですね、この前公開したばかりの韓国の恋愛映画の吹き替えがありまして。よかったらそれが観たいです」

慧くん自身が観たいと思っているのも本当のことであろう。
でもきっと私が恋愛ものが好きだからチョイスしてくれたのかもしれない。
事前に調べてくれたのかな?さり気ない優しさが嬉しかった。
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