恋の微熱に溺れて…
「そうだったんだ。慧くんも感動して泣いたって言ってたもんね」

「はい。思わず涙が溢れてきちゃいました。あのシーンはやばかったです」

確かに感動のあまり涙が溢れて止まらなかった。心を揺さぶられるとはこういうことを言うんだなと思った。

「あのシーンはやばかったね。涙が溢れて止まらなかったよ」

想い合っている二人が、それぞれの身分の違いにより、別れさせられてしまう。
でも紆余曲折を経て、二人が手と手を取り合い、最後は結ばれるという内容だ。
そんなの涙なしで見られるわけがない。大切な人がいるからこそ、余計に気持ちが溢れてしまい、涙が止まらないのであった。

「止まらなかったですね。こうして二人で一緒に居られるのって本当に幸せなことなんだなって思いました」

一緒に居られるのって当たり前のことのようで当たり前ではない。映画を観てそのことを学んだ。

「そうだね。一緒に居られることに感謝しないとだね。いつも傍に居てくれてありがとう」

慧くんと出会って、慧くんがいつも傍に居てくれたから、私は寂しくなかった。毎日が幸せだ。
これからもずっと彼の傍に居たい。生涯を共にしたい。
だからこそ彼の優しさや思いやりを当たり前だと思い過ぎずに、彼にその想いを伝え続けていきたい。

「こちらこそいつもありがとうございます。京香さんが傍に居てくれて嬉しいです」

好きな人にそう言ってもらえたら、これ以上幸せなことなんてない。
これからもそう思ってもらえるように頑張りたいし、お互いに想いを伝え合っていきたい。

「…恥ずかしいけど嬉しいね。こうやってお互いに想いを伝え合うのって」

「そうですね。恥ずかしいですけど、嬉しいです」
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