恋の微熱に溺れて…
「いきなりこんなことを言われても困ると思うので、追々将来のことについて考えていけたらいいなって思ってますので、これから二人でゆっくり考えていきましょう」

いよいよ同棲か…。まさか私が恋愛で同棲まで経験することになるなんて想像すらしていなかった。
いざ同棲を始めることになるのかと思うと、これから慧くんと毎日一緒に居られることへの期待度が高まった。

「そうだね。ゆっくり考えていこう」

「これから色々楽しみですね。まずは大晦日と三が日を一緒に過ごしたいです」

勝手に一緒に過ごすものだとばかり思っていた。
慧くんは違ったのかな?予定を確認するために聞いていると信じたい。

「もう勝手に一緒に過ごすつもりでいたよ」

「本当ですか?俺は一緒に過ごしたいけど、京香さんに用事があるかどうか分からなかったので、京香さんのスケジュールを確認してからと思いまして…」

慧くんも一緒に過ごしたいと思ってくれていて安心した。
そして同時に大晦日と三が日を一緒に過ごせることが確定し、既に舞い上がっている。

「予定なんて最初からないよ。今までだって殆ど寝正月だったもん。それに出かけるとしたらセールで安くなってるから買い物に行くくらい。実家なんて遠いから全然帰ってないし」

上京したての頃は若かったので、親が心配していることもあり、定期的に実家に帰省したりもしていた。
そのうち友達と遊ぶのが楽しくて。実家に帰るのも面倒くさくなり、帰らなくなった。
最後に帰ったのなんていつぶりだろう。今はお互いに生存確認のために時々連絡し合う程度だ。

「そうなんですね。俺は実家が近くにあるので、年末年始は帰ることもありました」

慧くんは地方出身ではないため、実家が近くにあるのかなと思っていたら、本当にそうだったみたいだ。
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