恋の微熱に溺れて…
「このままだとずっとこのパンを食べ続けちゃいそうだね…」

胃袋に限界があるとはいえども、美味しい食べ物を目の前にすると自分の限界以上に食べてしまうことがある。
さすがに三枚目はないが、自分達で限界値を決めて制限しないと、無意識に食べてしまいそうだ。

「そうだね。この辺で切り上げて、そろそろバレンタインの準備を始めますか」

いくら時間があるとはいえども、無限に時間があるわけではない。
だからこそ上手く時間を使いたい。今日の目的はバレンタインのチョコを作ることだから。

「そうしよっか。まずは先に洗い物をするね」

食べたお皿を一旦、片付けた。そしてそのまま洗い物を始めた。
そんなに洗う物がなかったため、すぐに洗い物は終わった。

「優希、お待たせ。洗い物終わったよ」

私がそう言うと、優希はチョコ作りのための準備をしてくれていた。

「洗い物、ありがとうね。このままチョコ作りを始めよっか」

時間が勿体ないので、このまま始めることに賛成だ。

「そうだね、そうしよう」

私はチョコ作りを始めるために、必要な物を準備することにした。
とはいえどもお菓子作りに必要な道具は昨日、優希から受け取った時にそのままキッチンに置いといたので、粗方準備はできている。
優希に準備してもらった物以外で必要なものは家にあるので、家にある道具を出した。

「ボールとゴムベラと計量スプーンと泡立て器と…」

事前に準備しておいてほしいと頼まれていた物を、スマホのメモ帳にメモしておいたので、それを見ながら必要な物を取り出した。

「これで大丈夫?足りるかな?」

一応、優希に確認を取った。他に必要な物があれば、今ならまだ買いに行くことも可能だ。

「大丈夫だよ。足りてるよ」

ちゃんと必要な物が全部あったことに安心した。
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