恋の微熱に溺れて…
「そうだね。私は今まで恋愛をしてこなかったからね…」

出会いが全くなかったというのもあるが、そもそも自分から出会いを作ろうと行動すらしていなかったので、出会いがないのは当然だ。
私とは打って変わって、優希がこれまでちゃんと出会いがあったのは、優希が自分で動いていたからかもしれない。
そんな優希の行動力の高さを見習いたいと思った。私もこれから身につけていきたい。彼との今後についてもっと積極的に行動できるように…。

「私はずっと京香の良さに気づいてたから、いつか京香の良さに気づいてくれる人が現れるって信じてたもん。というより京香って本当はめちゃくちゃモテるんだからね」

知らなかった。私がモテるという事実に…。
本当にそうなのか?と疑ってしまう。それぐらい実感が湧かない。
でも逆に優希がモテるというのなら分かる。顔も可愛いし、愛嬌もいいので、こんなに可愛い女性を放っておく男性はいない。

「そうなの?全然アプローチされたことないよ」

「京香は鈍感だからアプローチされてることに気づいていない可能性もあるけど、京香レベルの美人に真正面からアプローチできる男性って限られてれるのよ。高嶺の花過ぎて自分なんて相手にされないんじゃないかって気後れしちゃってね。
でも京香が相手に隙を見せた瞬間、変わるのよ。俺でもワンチャンいけるんじゃないかって。京香は隙を見せないわけじゃないけど、彼氏がいないように見えないのかもしれないね。まさかこんな美人が今まで彼氏がいたことがない…っていう事実の方が嘘に見えちゃうからさ」

自分を客観視したことがないので、改めてこうしてずっと傍で見守ってくれていた友人の言葉を聞いて、私って周りにこう見られているのだと気づくことができた。

「なるほど…。それって私が恋愛に興味なさそうに見えてた…ってこと?」

「そう捉えている人もいるだろうけど、京香って積極性がないから、出会いを求めているように見えないのよ。そうなると彼氏がいるのかな…って思われちゃうんだと思う」
< 255 / 281 >

この作品をシェア

pagetop