激流のような誠愛を秘めた神主は新米巫女を離さない
「一人じゃ来られなかったくせに」
「ちげーし! お前が来たいっていうから連れて来てやっただけだし!」
 むきになる大晴を見ると、なんだか気持ちがスッと晴れていった。子供みたいでかわいくもある。

「そうだった。ありがとう」
 紫緒の言葉に大晴は驚き、照れたように横を向いた。

「ほかのゲームにするか? 脱出系とかレースとか。シューティングもある」
「協力プレイでスカッとできるやつは?」
「じゃあこっちだ」
 案内されたのはゾンビを倒すゲームだった。

 銃を使い、二人でゾンビを撃ちまくった。九割がたは大晴が倒した。
 紫緒はへたくそで、結局は負けてしまった。
 大晴はどんどん倒して一人でクリアしてしまう。

「すごいね」
 ゴーグルをはずして紫緒は言った。
「これくらい」
 大晴は得意げに胸をそらす。

 思わず笑みを零すと、大晴が口をとがらせる。
「なんだよ」
 文句を言われ、紫緒はまた笑ってしまった。



 結局夜まで遊び、大晴と共に最上階の居酒屋に行った。
「ここのコンセプトはロボットなんだ。大したことないだろうけど」
 大晴は期待を隠せない様子で言った。
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