🍞 ブレッド 🍞 ~フィレンツェとニューヨークとパンと恋と夢と未来の物語~【新編集版】
一日考えた末に、アンドレアが提案した『毎週手紙作戦』を実行することにした。
失うものは何も無いという結論に達したからだ。
その翌日、写真を撮ってもらうために奥さんとルチオに事の顛末を話して協力を依頼すると、2人とも喜んで手伝うと言ってくれた。
「青春だね~」
ルチオが昔を懐かしむような声を出した。
若い頃付き合っていた女性のことを思い出したのだろうか?
少しにやけたような表情を浮かべていた。
対して奥さんは何やら考えているようだったが、「同じ帽子やエプロンだと見栄えがしないわね」と呟くと、業者に電話をかけて様々な色の帽子とエプロンを発注した。
毎週違う帽子とエプロンでポーズを取るためだという。
弦は素直にそれに従うことにした。
翌週フローラに手紙を送ると、今度はすぐに返事が来た。
弦は飛び上がって喜んだが、自分がしでかしたミスに気づかされて落ち込んだ。
『すぐに返事を書いたのですが、どこにも住所が書かれていなかったので送ることができませんでした』と書かれていたのだ。
まさかそんな初歩的なミスを犯していたとは知らなかったので、フローラに疑心を抱いた自分が恥ずかしくなった。
しかし、嫌われていたわけではないことがわかったので、その後も手紙を送り続けた。
そして返事を受け取り続けた。
弦の毎日はバラ色に染まった。
失うものは何も無いという結論に達したからだ。
その翌日、写真を撮ってもらうために奥さんとルチオに事の顛末を話して協力を依頼すると、2人とも喜んで手伝うと言ってくれた。
「青春だね~」
ルチオが昔を懐かしむような声を出した。
若い頃付き合っていた女性のことを思い出したのだろうか?
少しにやけたような表情を浮かべていた。
対して奥さんは何やら考えているようだったが、「同じ帽子やエプロンだと見栄えがしないわね」と呟くと、業者に電話をかけて様々な色の帽子とエプロンを発注した。
毎週違う帽子とエプロンでポーズを取るためだという。
弦は素直にそれに従うことにした。
翌週フローラに手紙を送ると、今度はすぐに返事が来た。
弦は飛び上がって喜んだが、自分がしでかしたミスに気づかされて落ち込んだ。
『すぐに返事を書いたのですが、どこにも住所が書かれていなかったので送ることができませんでした』と書かれていたのだ。
まさかそんな初歩的なミスを犯していたとは知らなかったので、フローラに疑心を抱いた自分が恥ずかしくなった。
しかし、嫌われていたわけではないことがわかったので、その後も手紙を送り続けた。
そして返事を受け取り続けた。
弦の毎日はバラ色に染まった。