Nightmare of Light.
「いろいろ都合良すぎるからさあ…。とりあえず世間を甘く見るなってことで、これくらいは受けてもらっていい?」
「────うぐ……ッ!!」
腹に食い込んだ、とてつもなく重い一撃。
どう見たって素人とは言えない動きは、武道の基礎をしっかりと熟知しているものだった。
「たとえ脅しだとしても俺の家族を消すなんてふざけたこと抜かした罰。俺たちに“脅し”なんてつまんない冗談、効かないからね。…2度目はないと思えよ」
「………はい」
「そうだな、まずは俺の下っぱにでもして骨になるまでこき使ってあげようと思うんだけど。それでもうちに入りたいって?」
「…いーよ。俺にはもう、帰る場所もないから」
俺たちにしか通じない眼光で数秒間の沈黙。
雲雀会は天鬼を恐れているし、天鬼もそこまで雲雀会を気にしているわけじゃない。
お互いが関与しなければ、とくに問題が起きることもないだろう。
「天道、あんただって過去はかなりの復讐者だっただろ」
「…俺、自分のことコソコソ調べられんの嫌いなのよ」
「けど…家族を持って立派な父親になってる。俺はただそのルーツを知りたいってのもあるんだ」
「…ふっ、立派かは分かんないけどねー」
「立派だよ。…俺から見たら、あんたはちゃんとした父親だ」