このドクターに恋してる
「この店の店長をしています佐々木です」
「どうも、初めまして……あの……」
こういう場で自分も名乗るべきかどうかと迷ってしまい、郁巳さんに助けを求めた。
私の戸惑う視線に気付いた郁巳さんが紹介してくれる。
「岩見さんです」
「彼女さんですか?」
「実は……そうです」
郁巳さんがちょっと照れたように答えると佐々木さんは目尻を下げた。
「それは、それは、嬉しいことですね。いつもお一人でしたから、勝手ながら心配していたんですよ。素敵な方と巡りあえたようでよかったです」
「まさか、心配されていたとは……」
「いやー、だってこんなにもかっこいいのにどうしてだろうと思ってしまいますよ」
少しくだけた口調で楽しそうに話す佐々木さんに対して、郁巳さんの表情は硬くなった。
「決まったら、呼びます」
「かしこまりました」
ちょっと冷たい感じに言う郁巳さんを気にすることなく、佐々木さんは微笑んで会釈した。
離れていく佐々木さんの真っ直ぐな背中を見送り、郁巳さんに視線を移す。
彼はメニュー表を開いて、おすすめ料理のページをこちらに向けた。そのメニュー表を頷いて受け取る。
「どうも、初めまして……あの……」
こういう場で自分も名乗るべきかどうかと迷ってしまい、郁巳さんに助けを求めた。
私の戸惑う視線に気付いた郁巳さんが紹介してくれる。
「岩見さんです」
「彼女さんですか?」
「実は……そうです」
郁巳さんがちょっと照れたように答えると佐々木さんは目尻を下げた。
「それは、それは、嬉しいことですね。いつもお一人でしたから、勝手ながら心配していたんですよ。素敵な方と巡りあえたようでよかったです」
「まさか、心配されていたとは……」
「いやー、だってこんなにもかっこいいのにどうしてだろうと思ってしまいますよ」
少しくだけた口調で楽しそうに話す佐々木さんに対して、郁巳さんの表情は硬くなった。
「決まったら、呼びます」
「かしこまりました」
ちょっと冷たい感じに言う郁巳さんを気にすることなく、佐々木さんは微笑んで会釈した。
離れていく佐々木さんの真っ直ぐな背中を見送り、郁巳さんに視線を移す。
彼はメニュー表を開いて、おすすめ料理のページをこちらに向けた。そのメニュー表を頷いて受け取る。