このドクターに恋してる
「ねえねえ、ひなちゃんはいくみせんせーのおよめさんになるのー?」

 美結は郁巳さんが今日なんのために来ているのか、聞いていたようだ。
 きっと兄か美久さんが結婚するんだよと話したのだろう。

「うん、そうなの」

 私が返すと、陽菜は両頬に手を当てて、ニッコリと笑う。

「ドレスきたひなちゃん、みるのたのしみー」
「えっ?」
「ひなちゃんはね、しろいのがいいとおもうよ-」

 うっとりした顔をする美結に見せてあげれないかもとは言えなかった。
 郁巳さんが私の肩を抱く。

「先生も白いドレスが似合うと思っているんだ。美結ちゃんと同じだね。美結ちゃんもおしゃれしてね」
「わー、みゆもおしゃれするー」

 美結が入ってきたことで場の空気が和んだ。兄が美結の頭を撫でる。

「陽菜、俺たちは喜んで参加させてもらうよ。な、母さん」
「そうね。陽菜、郁巳先生の優しさをありがたく受け入れましょう」

 みんなが前向きになっているところで、私一人だけが反対できるわけがなかった。
 郁巳さんは私と私の家族のことを大切に思ってくれて、母と兄は私と郁巳さんを大切に思ってくれた。
 みんなの気持ちが嬉しくて、涙が出そうになる。

「そうだね……。郁巳さん、素敵な意見をありがとうございます。楽しい式にしましょうね」
「ああ」 
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