プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
「柊仁。何やってるんだ?」

 バーテンダーと思しき人が声をかけてきた。どうやら柊仁とは顔なじみのようだ。

「哲さん。かわいい子連れてきたから、おいしいもの出してやってよ」
「まったくお前は……」

 ため息をついているバーテンダーと目が合い、莉都花はびくつく。

 厄介な客として覚えられていたらどうしようと鼓動を速めるが、そのバーテンダーはにこやかな笑みを莉都花に向けてくれた。

「よろしければどうぞ」

 優しい声音で促される。そんなふうに招かれたら、さすがに断れない。莉都花は小さく「すみません」と呟きながら、しかたなくそのバーへと足を踏み入れた。
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