プレイボーイと恋の〝賭け〟引き
このまましばらくは空気と化して、適当なところで席を立てばいい。
莉都花はそう考えるも、それはすぐさま隣の男に打ち砕かれる。
「はい、どうぞ」
「え?」
柊仁はグラスと一緒に持ってきた料理の乗った皿を莉都花の前に差し出してくる。
この二次会の食事はビュッフェ形式だから、おそらくは柊仁が自分で盛りつけてきたものだろう。その皿には手をつけられた形跡がないから、柊仁がここに来る前に新しく取ってきたものだと推察できる。
それを見ず知らずの莉都花に差し出してくるとはいったいどういう了見か。
莉都花が戸惑いの表情を浮かべていると、柊仁は新しい箸まで莉都花に渡してきた。
「全然食べてないでしょ。おいしかったやつ選んできたから食べなよ」
「え、いや……」
「同じ会費払ってんだから、少しは食べないともったいないだろ?」
確かに莉都花は飲み物を二杯飲んだだけで、他は口にしていない。
だが、どうしてそれをこの男が知っているのか。テーブルの痕跡から察したのだろうか。もしかしたら会場中の女性にこんなことをしているのだろうか。
そんな様々な疑問が浮かぶが、そんなことはこの際どうでもいい。今のこの状況を回避する方法を考えるほうが先だ。
莉都花は食欲がないから食べていないだけだし、仮に食欲があっても警戒中の男が持ってきた食事に手をつけたくはない。
どう穏便に断ろうかと莉都花が考えを巡らせていたら、柊仁はとんでもない行動に出始めた。
莉都花はそう考えるも、それはすぐさま隣の男に打ち砕かれる。
「はい、どうぞ」
「え?」
柊仁はグラスと一緒に持ってきた料理の乗った皿を莉都花の前に差し出してくる。
この二次会の食事はビュッフェ形式だから、おそらくは柊仁が自分で盛りつけてきたものだろう。その皿には手をつけられた形跡がないから、柊仁がここに来る前に新しく取ってきたものだと推察できる。
それを見ず知らずの莉都花に差し出してくるとはいったいどういう了見か。
莉都花が戸惑いの表情を浮かべていると、柊仁は新しい箸まで莉都花に渡してきた。
「全然食べてないでしょ。おいしかったやつ選んできたから食べなよ」
「え、いや……」
「同じ会費払ってんだから、少しは食べないともったいないだろ?」
確かに莉都花は飲み物を二杯飲んだだけで、他は口にしていない。
だが、どうしてそれをこの男が知っているのか。テーブルの痕跡から察したのだろうか。もしかしたら会場中の女性にこんなことをしているのだろうか。
そんな様々な疑問が浮かぶが、そんなことはこの際どうでもいい。今のこの状況を回避する方法を考えるほうが先だ。
莉都花は食欲がないから食べていないだけだし、仮に食欲があっても警戒中の男が持ってきた食事に手をつけたくはない。
どう穏便に断ろうかと莉都花が考えを巡らせていたら、柊仁はとんでもない行動に出始めた。