❁live your life❁


話しをしていると一人の警察官の携帯が鳴り、その様子を黙って見ていると「本当ですか!?はい!」っと返事をしていた


電話を切った警察官は海月と私を見るなり力強く頷いて口を開いた


「鑑識結果が出ました。バットに付着していたDNAは須藤汐月さんの物と一致しました。ホシは指紋一致で昨日、確保した人物で間違いないそうです。傷害、殺人未遂罪から傷害、殺人罪に切り替えます」



それから警察官達は慌ただしく病室を出て行った



その言葉を聞いた海月は目を見開いて暫く固まっていた




「これで…やっと………汐月」



溢れでた言葉は囁くように小さくて儚い



ギュッと握りしめた海月の手にポトッと涙が落ちる


「海月…」



肩を震わせながら声を殺して泣く海月を、そっと抱きしめた

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