❁live your life❁


汐月…報告があるんだよ


犯人がやっと捕まったよ


そして、海月を助けてくれてありがとう


その時、髪の毛を攫うかのような強い風がビュッと吹き、その風に誘われて空を見上げると抜けるような青が広がっていた



バッグから昨日買った飴玉を一つ取り出して汐月のお墓に置き「また来るね」と言ってお寺を後にした


病院に向かう途中コンビニで、おにぎりとお茶を買って通り道にある公園で食べていると携帯が鳴った



「海月だ…話し終わったのかな?…もしもし?」




『珠希、お前何処いるの?』


焦ったような声で話す海月は、私がなかなか
戻って来ない事に心配していた


「今、病院に向かってるから大丈夫だよ」



『また変な奴らに絡まれない内に早く来い』



昨日の今日だ、かなり心配されている


電話を切って、おにぎりを完食しコインロッカーから荷物を取った後、海月が待つ病院へと向かった

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