君の瞳に僕の色は映らない
「お、来てくれたんだ」



封筒に書かれていた病院の病室に行くと、出迎えてくれた彼女。



小さい体に水色の病衣をまとっていた。


見たところ、そこまで重い病気にかかっているだとか、命の危険があるだとか、そんな様子はない。




「病院名書いてあったからびっくりしたと思うんだけど、別にそんなに重い病気とかではないよ」


彼女は軽々しく言った。


そのことに少しホッとした。



「私、先天性の色覚異常あったじゃん?」


「うん」


「後天性の色覚異常?も出てきちゃってたらしくて」



「えっ?」




先天性とは、生まれつきのもので、後天性は生まれてから発症したものだ。



同時になるなんてことあるのか。


「なんていう病気なの?」


「緑内障」



聞いたことはあるが、どんなものなのか全く知らない。



緑という文字が入っている。



緑色に見えるのか?


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