ご先祖様の力を借りて。
うなずくと、直斗さんは安心したような表情をして医務室を出て行った。
私はもう一度、海晴の寝顔を眺める。
……昨日、気づいたことがある。
どうしてあんなに焦っていたのか、海晴を守りたかったのか。
これが、好き……っていう感情なんだと思う。
愛摛がメールで言っていた。
友達に好きな人ができたみたいで、いろいろ相談されるって。
そのことをいろいろ聞いてみたけど、今の私の状況に似ている……気がする。
私だけをみていて欲しいし、好きな人のためならなんでもできる。
まるで私みたいだ。
いつ好きになったのかはわからない。
だって愛摛に聞くまでこの感情がどういうものか、気が付いてすらいなかったから。
私は不思議な気持ちのまま、そっと海晴の頭を撫でてみる。
ふわふわとした髪の毛が、気持ちいい。
しかし、海晴の瞼が動いたのをみて、手を引っ込める。
そのままじっとみていると、海晴の目が開いた。
「……美霊か。あの後どうなった?」
「妖は倒した。欠片も今持っている」
「そうか……」
欠片をポケットから取り出して見せると、海晴はほっとしたように息をつく。
そのまま起き上がると、私から欠片を受け取った。
海晴は欠片の大きさに驚きながら、観察する。
……あ、そうだ。
私はもう一度、海晴の寝顔を眺める。
……昨日、気づいたことがある。
どうしてあんなに焦っていたのか、海晴を守りたかったのか。
これが、好き……っていう感情なんだと思う。
愛摛がメールで言っていた。
友達に好きな人ができたみたいで、いろいろ相談されるって。
そのことをいろいろ聞いてみたけど、今の私の状況に似ている……気がする。
私だけをみていて欲しいし、好きな人のためならなんでもできる。
まるで私みたいだ。
いつ好きになったのかはわからない。
だって愛摛に聞くまでこの感情がどういうものか、気が付いてすらいなかったから。
私は不思議な気持ちのまま、そっと海晴の頭を撫でてみる。
ふわふわとした髪の毛が、気持ちいい。
しかし、海晴の瞼が動いたのをみて、手を引っ込める。
そのままじっとみていると、海晴の目が開いた。
「……美霊か。あの後どうなった?」
「妖は倒した。欠片も今持っている」
「そうか……」
欠片をポケットから取り出して見せると、海晴はほっとしたように息をつく。
そのまま起き上がると、私から欠片を受け取った。
海晴は欠片の大きさに驚きながら、観察する。
……あ、そうだ。