ご先祖様の力を借りて。
『ちょっと、誰となのかしら?』

『海晴じゃない?』

『そうですよ、会いに行ったのは海晴です』

『おめでとう、美霊!』


ご先祖様たちは、付き合うことになった人について話し始めた。

……人数が増えたから、騒がしくなった。

でも、それが心地いい。

私はソファに座って、ご先祖様たちを眺めることにした。


『どういう告白をしたのかしら?』

『アタシも気になるぜ』

『それはね、かっこよく、私が守るから、付き合ってくれないかな? って……!』

『す、すごいっ、かっこいい』


優幻様が私の真似をしているのをみて、なんだか恥ずかしくなってきた。

私は思わず下を向く。

すると、ちょうどスマホにメールが来たみたいだった。

私はすぐに開いて、確認する。


『美霊へ

今日はありがとう。

また今度、デートをしてみたいが……いいだろうか?

よければ会いている日を教えてくれ。

また連絡する。

海晴』
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