ご先祖様の力を借りて。
デート……愛摛が言っていた、二人でお出かけすること?

空いている日……大体は空いている。

とりあえず、返事をして……

私は少し苦戦しながら、返事を書く。


『かいせいへ

こちらこそ、ありがとう。

でーと、たのしみにしてる。

あいているひは、ほぼまいにちだよ。

いつでもだいじょうぶ。

みれい』


……これでいいかな。

私は書けたメールを、海晴に送る。

デート、今から楽しみになってきた。

ワクワクする。

私はスマホをポケットに入れて、ソファに寝転ぶ。

ふとご先祖様たちの方を見ると、まだ海晴について話していた。


『その海晴? ってやつのことあんましらねぇんだよな』

『そ、そうだよね。どういう人なの?』

『気になるー』

『海晴は、いい人!』

『そうね、優しい人だったわ』
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