募る想いは果てしなく
◇ ◇ ◇
――4年前。
サブマネへの昇進と共に他店への異動が決まった。
その異動先が今の店舗で、七瀬との出会いになる。
店長不在として店舗運営していたようで、七瀬がサブマネの傍ら、店長代理も務めていた店でもあった。
「サブマネ兼店長代理の七瀬遥です! よろしくお願いします! うちに来てくれてありがとうございます!」
初めて交わした挨拶はこんな感じ。
彼女の勢いが凄くてたじろいだ記憶がある。
念願の男性社員の起用に、心の底から喜んでいる様子が見て取れた。
『円滑に店舗運営する為に、男性社員が1人欲しい』
俺の起用は、七瀬自身の強い希望だったようだ。
当時の職場環境に思うところがあったらしい。
上に立つ男性社員が欲しいと七瀬が本部に申し出たところ、サブマネへと昇進した俺に、白羽の矢が立ったという流れだ。
「女性が集まる職場って、華やかだと思いますか?」
異動初日、まずは七瀬との面談から始まった。
開口一番に投げかけられた設問に眉をひそめる。
質問の意図が読み取れなかったからだ。
「……まあ、思いますけど」
「同性同士だと協調性も取りやすくて、女性の働き方に理解を得られやすい環境でもあるんです」
「確かに」
「ですが、同時にマウンティングも始まりやすくて。仕事とプライベートを混同する子も多いです。怠慢になりやすい職場環境を改善できなかったのは、現場を任されている私の力不足に過ぎません」
そう言いながら、彼女は苦しげな微笑を浮かべた。
まあ、女の職場あるあるな話だが。
――4年前。
サブマネへの昇進と共に他店への異動が決まった。
その異動先が今の店舗で、七瀬との出会いになる。
店長不在として店舗運営していたようで、七瀬がサブマネの傍ら、店長代理も務めていた店でもあった。
「サブマネ兼店長代理の七瀬遥です! よろしくお願いします! うちに来てくれてありがとうございます!」
初めて交わした挨拶はこんな感じ。
彼女の勢いが凄くてたじろいだ記憶がある。
念願の男性社員の起用に、心の底から喜んでいる様子が見て取れた。
『円滑に店舗運営する為に、男性社員が1人欲しい』
俺の起用は、七瀬自身の強い希望だったようだ。
当時の職場環境に思うところがあったらしい。
上に立つ男性社員が欲しいと七瀬が本部に申し出たところ、サブマネへと昇進した俺に、白羽の矢が立ったという流れだ。
「女性が集まる職場って、華やかだと思いますか?」
異動初日、まずは七瀬との面談から始まった。
開口一番に投げかけられた設問に眉をひそめる。
質問の意図が読み取れなかったからだ。
「……まあ、思いますけど」
「同性同士だと協調性も取りやすくて、女性の働き方に理解を得られやすい環境でもあるんです」
「確かに」
「ですが、同時にマウンティングも始まりやすくて。仕事とプライベートを混同する子も多いです。怠慢になりやすい職場環境を改善できなかったのは、現場を任されている私の力不足に過ぎません」
そう言いながら、彼女は苦しげな微笑を浮かべた。
まあ、女の職場あるあるな話だが。