募る想いは果てしなく
これだけ長く交際が続いたんだ。
七瀬と相手の男が結婚の決断をする日も近い。
もう俺が諦めるしかないのだと、嫌でも悟ってしまった。
……だからこそ、2人の仲が既に破綻していたことに衝撃を受けた。
思いがけず巡ってきたチャンス。
なのに不安要素が大きすぎる。
別れたい要因がまさかの不倫、しかも相手の男の方が、未練がましく七瀬に詰め寄っている状態が続いているという。
本当は今すぐにでも、秘めた想いを打ち明けたい。
だが迂闊に告白もできない現状だ。
向こうの事情が事情なだけに、こちらも慎重にならざるを得ない。
それでも。
――青木には未練がない。
そう告げた七瀬の目に嘘はなくて。
一握りだった希望が大きな希望に変わったことは、紛れもない事実だ。
「……ていうか、今なら寝顔見れるのか」
ふと湧いた邪な感情。
突き動かされるように身を起こし、物音を立てないようにその場から離れた。
七瀬と相手の男が結婚の決断をする日も近い。
もう俺が諦めるしかないのだと、嫌でも悟ってしまった。
……だからこそ、2人の仲が既に破綻していたことに衝撃を受けた。
思いがけず巡ってきたチャンス。
なのに不安要素が大きすぎる。
別れたい要因がまさかの不倫、しかも相手の男の方が、未練がましく七瀬に詰め寄っている状態が続いているという。
本当は今すぐにでも、秘めた想いを打ち明けたい。
だが迂闊に告白もできない現状だ。
向こうの事情が事情なだけに、こちらも慎重にならざるを得ない。
それでも。
――青木には未練がない。
そう告げた七瀬の目に嘘はなくて。
一握りだった希望が大きな希望に変わったことは、紛れもない事実だ。
「……ていうか、今なら寝顔見れるのか」
ふと湧いた邪な感情。
突き動かされるように身を起こし、物音を立てないようにその場から離れた。