募る想いは果てしなく
「……怪我、どうだった?」
「肋骨折れてた」
「マジで?」
「うん。ヒビだけどね」
「え、動けんの? 大丈夫かよ」
神妙な面持ちで尋ねてくる。
服越しに手を当てて、大丈夫だと答えた。
過度な動きをしなければ、さほど痛みは感じない。
「しばらく重い物とか持てないのが不便だけど。あ、全治2ヶ月だって」
「2ヶ月か……しばらく出勤は無理だな」
「え、出勤するよ?」
「は?」
早坂が目を見開く。
瞳の奥に映る光が動揺で揺れていた。
深い驚きを吐き出すようにため息をつく。
「そんな状態で働かせられるか。休めよ」
「品出しは無理だけど、事務所で出来ることはあるでしょ? だから大丈夫。仕事は行くよ」
そのあたりは医師から許可を得ている。
絶対に無理はしない、との条件付きで。
本当は完治してからの仕事復帰が望ましい。
でもこれからクリスマス、そして年末商戦がピークを迎える。小売業にとって一番の稼ぎ時だ。
そんな大事な時期に休めるわけがない。
全員に負担をかけてしまう。
早坂に全ての業務を押し付けるのも忍びない。
何より上の反応が一番の不安要素だ。
本部の人間だって悪質ではない。
傷病休職を申請すればきちんと受理してくれる。
ただ、間違いなく嫌味を言われる。
それが嫌だ。
「あ、でも明日は休み貰ってもいい? 頭の検査しなきゃいけなくて」
「わかった。シフトは問題ないからちゃんと休めよ」
「うん。急でごめんね」
「頭は何かあったらマジで怖いからな。ちゃんと調べてもらった方がいい」
「肋骨折れてた」
「マジで?」
「うん。ヒビだけどね」
「え、動けんの? 大丈夫かよ」
神妙な面持ちで尋ねてくる。
服越しに手を当てて、大丈夫だと答えた。
過度な動きをしなければ、さほど痛みは感じない。
「しばらく重い物とか持てないのが不便だけど。あ、全治2ヶ月だって」
「2ヶ月か……しばらく出勤は無理だな」
「え、出勤するよ?」
「は?」
早坂が目を見開く。
瞳の奥に映る光が動揺で揺れていた。
深い驚きを吐き出すようにため息をつく。
「そんな状態で働かせられるか。休めよ」
「品出しは無理だけど、事務所で出来ることはあるでしょ? だから大丈夫。仕事は行くよ」
そのあたりは医師から許可を得ている。
絶対に無理はしない、との条件付きで。
本当は完治してからの仕事復帰が望ましい。
でもこれからクリスマス、そして年末商戦がピークを迎える。小売業にとって一番の稼ぎ時だ。
そんな大事な時期に休めるわけがない。
全員に負担をかけてしまう。
早坂に全ての業務を押し付けるのも忍びない。
何より上の反応が一番の不安要素だ。
本部の人間だって悪質ではない。
傷病休職を申請すればきちんと受理してくれる。
ただ、間違いなく嫌味を言われる。
それが嫌だ。
「あ、でも明日は休み貰ってもいい? 頭の検査しなきゃいけなくて」
「わかった。シフトは問題ないからちゃんと休めよ」
「うん。急でごめんね」
「頭は何かあったらマジで怖いからな。ちゃんと調べてもらった方がいい」