募る想いは果てしなく
「……とりあえずここを出て、どこかに寄ろう。明るい場所で話がしたい」
「話?」
「話したいことがあるって言っただろ」
「……あ」
そういえば、そんな事言ってたね。
「それより、少し寝てろ。すげえ疲れた顔してる」
「あー……うん。ちょっと仮眠取ろうかな」
「着いたら起こすから」
「うん」
「変な寝方すんなよ。また折るぞ」
「やめてよ怖い」
しかめっ面でリアクションを返す。
早坂が控えめな笑い声を漏らした。
ゆっくりと車が発進して、ネオンの瞬く大通りへ進路を変えていく。
目に映る景色がどれも朧げで。
ぼんやりとしたままシートに背を預ける。
心地良い揺れに身を任せて、私はそっと瞼を下ろした。
眠れそうだった。
不安で冴えきっていた脳が、穏やかな微睡の中に落ちていく。
次第に遠のく意識の中。
早坂の存在だけが近くにあった。
もしもあの時。
2人が助けに来てくれなかったら。
早坂がこうして隣に居てくれなかったら。
絶望に打ちひしがれて泣いていたかもしれない。
青木さんから助けられただけじゃない。
心も救ってくれた、そう思えたから。
「……早坂」
「ん?」
「助けてくれてありがとう」
「……鈴原に言ってやれ」
「かなえちゃんにも言うけど、早坂にもね」
「……」
程よい揺れが眠りを誘う。
うつらうつらと舟を漕ぐ私の頭を、くしゃりと優しく撫で回す手。
その温もりに安堵して、私は意識を手放した。
「話?」
「話したいことがあるって言っただろ」
「……あ」
そういえば、そんな事言ってたね。
「それより、少し寝てろ。すげえ疲れた顔してる」
「あー……うん。ちょっと仮眠取ろうかな」
「着いたら起こすから」
「うん」
「変な寝方すんなよ。また折るぞ」
「やめてよ怖い」
しかめっ面でリアクションを返す。
早坂が控えめな笑い声を漏らした。
ゆっくりと車が発進して、ネオンの瞬く大通りへ進路を変えていく。
目に映る景色がどれも朧げで。
ぼんやりとしたままシートに背を預ける。
心地良い揺れに身を任せて、私はそっと瞼を下ろした。
眠れそうだった。
不安で冴えきっていた脳が、穏やかな微睡の中に落ちていく。
次第に遠のく意識の中。
早坂の存在だけが近くにあった。
もしもあの時。
2人が助けに来てくれなかったら。
早坂がこうして隣に居てくれなかったら。
絶望に打ちひしがれて泣いていたかもしれない。
青木さんから助けられただけじゃない。
心も救ってくれた、そう思えたから。
「……早坂」
「ん?」
「助けてくれてありがとう」
「……鈴原に言ってやれ」
「かなえちゃんにも言うけど、早坂にもね」
「……」
程よい揺れが眠りを誘う。
うつらうつらと舟を漕ぐ私の頭を、くしゃりと優しく撫で回す手。
その温もりに安堵して、私は意識を手放した。