募る想いは果てしなく
「おいしそ〜! 早坂、朝はパン派なの?」
「まあ、楽だし」
「私はご飯派だから、朝にパン食べるの久しぶりかも。もうお腹ペコペコ」
いただきます、と手を合わせてから食べる。
ふわっふわの卵に絡む塩胡椒。
程よい甘みと濃厚なチーズ。
こんがり焼かれたウインナーから肉汁があふれ、噛みしめるとじゅわっと溢れる脂がたまらない。
「あ、早坂。部屋の鍵どうする? 郵便受けに置いていった方がいい? それとも店に直接返しに行く?」
軽い口調で尋ねてみる。
複雑な心境は隠したまま。
早坂は無言のまま私を見つめていて、その様子に首を傾げた。
「早坂? 話聞いてる?」
「……なあ」
「うん?」
「本当に出ていくのか」
昨日の話を蒸し返されて言葉を詰まらせる。
しばしの沈黙のあと、私は静かに頷いた。
「言ったでしょ。気になる人がいるのに、異性を部屋に泊めるのはダメだって。その人に誤解されちゃうよ」
思わせぶりな態度が人を傷つけることもある。
……事実、今の私にはそれが辛い。
早坂の気になる相手が誰であっても、今の私は素直に応援できないし、したくない。
異性として意識してしまった以上、背中を押してやれるほど優しくないから。
だから私は、私の主張を曲げなかった。
早坂の為でもあるんだ、この選択は。
そう信じて彼の返答を待つ。
本人も諦めがついたのか、観念したようにため息をついた。
「……わかった。でもその前にひとつ、言いたい事があるんだけど」
「なに?」
「出ていってほしくない」
「まあ、楽だし」
「私はご飯派だから、朝にパン食べるの久しぶりかも。もうお腹ペコペコ」
いただきます、と手を合わせてから食べる。
ふわっふわの卵に絡む塩胡椒。
程よい甘みと濃厚なチーズ。
こんがり焼かれたウインナーから肉汁があふれ、噛みしめるとじゅわっと溢れる脂がたまらない。
「あ、早坂。部屋の鍵どうする? 郵便受けに置いていった方がいい? それとも店に直接返しに行く?」
軽い口調で尋ねてみる。
複雑な心境は隠したまま。
早坂は無言のまま私を見つめていて、その様子に首を傾げた。
「早坂? 話聞いてる?」
「……なあ」
「うん?」
「本当に出ていくのか」
昨日の話を蒸し返されて言葉を詰まらせる。
しばしの沈黙のあと、私は静かに頷いた。
「言ったでしょ。気になる人がいるのに、異性を部屋に泊めるのはダメだって。その人に誤解されちゃうよ」
思わせぶりな態度が人を傷つけることもある。
……事実、今の私にはそれが辛い。
早坂の気になる相手が誰であっても、今の私は素直に応援できないし、したくない。
異性として意識してしまった以上、背中を押してやれるほど優しくないから。
だから私は、私の主張を曲げなかった。
早坂の為でもあるんだ、この選択は。
そう信じて彼の返答を待つ。
本人も諦めがついたのか、観念したようにため息をついた。
「……わかった。でもその前にひとつ、言いたい事があるんだけど」
「なに?」
「出ていってほしくない」