🕊 平和への願い 🕊 【新編集版】  『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』にリスペクトを込めて。
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 しかし、ウクライナも西側諸国も重要なサインとは受け取らなかった。
 勝手な作り話だと一笑に付したのだ。

 それを見て、お前は次の行動に移った。
 ウクライナ国境への派兵を大幅に増やしたのだ。
 その数は10万人を超える規模へと拡大し、ベラルーシにも3万人を送り込んだ。
 いつでも攻め込める体制を作ったのだ。

 それを察したアメリカは警告を発した。
 侵略がいつ始まってもおかしくないという分析を矢継ぎ早に繰り出した。
 衛星写真を含めて機密情報を公開したのだ。

 しかし、世界の危機感は薄かった。
 少なくとも北京オリンピック・パラリンピックが終わるまではロシアが行動することはないと高を括っていた。

 そんなムードを嘲笑うかのようにお前は侵攻を決断した。
 それはオリンピック閉会式の4日後であり、パラリンピック開幕前の2月24日だった。

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