少女と過保護ーズ!!続
ジトーッと優さんを見る。

あたしなら、こんな男真っ平ごめんだ。

あたしは・・・


八雲さんと目が合う。

穏やかに細まる切れ長の黒い瞳。

この人が良い。


「今日は、この人も漸く目が覚めて考えられるようになったので、自分がどれだけのことをしたか思い出させて反省させてからまた後日お詫びに・・・」


それは井坂さんが言うことなのか・・・?

あなたが言うべきではないのか・・・・?


「いえ、今ここで、これまでのこと・・・今回のことを謝って下さい」

「え・・・・?」


後日はもうない。

狼狽える井坂さん。

まだあたしを見ない優さん。


「優さん」


静かに話しかける。


「あなたとはもう二度と会いません。あたしの前に一生姿を見せないで下さい。それを今日、約束してくれるなら今回のことはこれで終わりにします」


警察沙汰にはしない。

これが従妹としてのあたしの裁き。

あの家は大っ嫌いだったけど、良い思い出なんてひとつもないけど、あの家に引き取られたお陰で


出逢えたから、大切な"家族"に。

ただ一人愛しい八雲さんに。


そこは感謝してるから。

皆はあたしの"答え"に何も言わずに側に居てくれる。


正直、軽すぎると思う。


この人の身勝手な想いに振る舞いに、皆が背負わなくていい後悔を背負い、怪我までした。


・・・・・・・・・・本当にこれでいいの?


決めたものの悩む。


「井岡、有馬、ハゲーズ」


八雲さんが四人を呼ぶ。

八雲さん??

てか、ハゲーズって。

そこ、ひとくくりなんですね、


ハゲさんもゴブさんも微妙な顔をしてる。

名を呼んで欲しかったんだね。


それでもハゲさんもゴブさんも、そして井岡と有馬も八雲さんを見て、そしてあたしを見て頷いた。
< 368 / 453 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop