少女と過保護ーズ!!続
「お嬢、大きくなったなぁ」

「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」



微妙・・・。

微妙だった。

反応すら出来ず、他の人も沈黙した。


「大きくなったなぁ」


感慨深げに言われた!

聞こえなかったと思ったのか、もう一度言われた‼


なんて返すべき!?

何年か前に会ったお爺ちゃんか!?

いやいやいや、首絞められる‼


皆を見た‼

助けを求めて皆を見た‼

しかし‼

全力で目を逸らされたよね‼


チックショウ‼

暖かいおっちゃんの眼差しにあたしはヘロリと笑った。

引きつってないだろうか・・・??


「う・・・うん。ありがとう・・・」



そう・・・そう言うしかなかった。

身長は変わってないけどね‼

ん?

てことはやっぱり太ったってか!?


ズゥーーーーーーーーーーーン・・・・・・。


「「「「わっしょ~~い・・・」」」」


微妙な空気のまま、御神輿状態のまま、あたしは事務所まで運ばれて行くのだった・・・。


「「「「わっしょ~~~い」」」」


ワッショイまで寂しくなった・・・。


「おチビ‼‼」


事務所に入った瞬間、シゲさんが走ってきた。


「シゲさん‼」


久しぶりのシゲさんだ‼

ここへ来ることは本当に少ない。

雪代さんが嫌がるから。

だから、シゲさんに会うことも中々なくて。


シゲさんが泣きそうな顔で両手を差し出してくるから、迷わずその腕の中に畳から飛び込む。

健さんくらい大きいシゲさん。

軽々とあたしを抱きとめる。


「よく無事で・・・っっ」

「ごめんなさい・・・。心配かけてごめんなさい・・・」

「無事ならいいんだ。痛いとこはないか?」

「うん。もう大丈夫‼」


ウルウル潤むシゲさんの目を見て、ニッコリ笑えば、ようやくシゲさんも笑ってくれる。

良かった。


「ほら、座れ」


そう言って、フカフカのソファーに座らされる。

そしてすぐに熱いココアといつものクッキーが出される。


おおおおお‼

ここのクッキーは本当に美味しい‼

絶対に有名な高いとこのだ‼

あたしじゃあ手が出ないな‼


ありがたく頂こう。

真っ先にクッキーに手を伸ばしたあたしを、皆がニッコニコで見てくるから恥ずかしい・・・ぞ‼

ヌーンってしてたら、シゲさんが皆を追い出しにかかった。

へいへーい。

また後でなー。

なんて言いながら皆があたしの頭を撫でて出ていく。

それに答えて、あたしはまたクッキーに手を伸ばす。


クッキー‼

クッキー‼

寝込んでる3人にも持って帰っていいかなぁ・・・。

食べさせたいな。


「若呼んでくるから、待っててくれ」

「うん」


雪代さんも久しぶりだな。


って、アレ?

八雲さんと竜希さんは?

さっきから姿が見えない。

なんて思いながらも、あたしはココアを飲み、クッキーにかじりつく。

いやいやいや、決してクッキーのが大事だったわけでは・・・


コツコツコツ・・・


カリカリカリ・・・


バタン‼


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
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