少女と過保護ーズ!!続
「こんっっの、バカ娘がっっ」

「……ごめんなさい」


びっくりしたけど、暖かい腕の中であたしは謝り、雪代さんの背中に腕を回す。


「怪我は」

「平気ですよ、もう痛くないし」

「そうか……」

「雪……」

「あっっこの餓鬼共っっ‼まだその部屋には入るなっつってんだろーがぁ‼」

「なんでだよっ‼寒いんだよっ‼」

「ハイネの側に行かせろやっ‼」

「もう少しだけ待ってくれって言ってんだよっ‼」

「ヨシヨシ、待てっっ‼‼」

「犬じゃねぇぞ‼ゴルァッッ‼」

「そんなもんが効くのは竜希ぐらいだ、おっさん共」

「あ"!?」

「おっさん……」

「お前らっ‼誰にんな口きいてんだ!?ああ!?ワシら人生の大先輩やぞ‼敬えや‼」

「ハイネーーーーー‼」

「俺が怨むとした親父と海斗さんとナイチンゲールだけだオラァ‼‼」

「怨んでどうする、バカ竜希。敬うだ、敬う」

「そう言っただろうが‼」

「言ってねぇ」

「くっ‼俺が羨んでるのはっっ」

「羨んでんじゃねぇよ。う・や・ま・う」

「だぁぁぁっ!うっせぇ八雲‼んなことはどうでもいいんじゃーーーいっ‼俺はっ俺はっクッキーが食いたいんじゃーーーーいっ‼」

「おおおおおっ、暴れんじゃねぇよ‼猪‼」

「統一しろや‼犬だの猪だと言いやがって‼どっちかに統一しろや‼まぁ、俺は"黒豹"だがな‼」

「ハイネーーーーー‼」

「けーーーーーっけっけっけっけ‼」


喧しいっっ‼

え!?

何、この大騒動!?

良い場面だった。

間違いなく良い場面だったのに。

台無しだった。

台無しだよ……。


外から聞こえてくる、あまりに喧しい喧嘩に、顔を見合わせたあたし達。

雪代さんはおもいっきり不機嫌に眉間に皺を寄せ、あたしは笑った。


もう、本当にあたしの"家族"は。
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