少女と過保護ーズ!!続
八雲side


ハイネがおっさん共に連れていかれた。

この人らにとってもハイネは家族で、心配して無事を喜んでくれてるのがわかるから黙ってるも……。

やっぱり心配ですぐ追い付こうとすれば、おっさん共が次々にタックルをかましてきて妨害してくる。


なんなんだっっ‼

ハイネの所に行かせろやっ。


「のぁー!?どこ触ってやがる‼変態共ーーーーー‼」


見れば竜ちゃんも、おっさん共にもみくちゃにされてる。

てか、鳥肌立てた竜ちゃんがおっさん共を殴り始めた。


「まぁ、待て待て待て、やー坊」

「誰が、やー坊ッスか」


なんだ、やー坊って初めて呼ばれたわ。


「若に時間を」

「あ?」

「お嬢が入院してる間、本人は気付いてないだろうが、ずっと鬱ぎこんでた。心配してた。少しだけ、二人で話す時間をっっ」

「…………っ」


そう言われると何も言えねぇ……。

今回の事は間違いなく俺の失態だ。

ハイネを一人にした、俺の……

大人しくなった俺から、おっさん共が離れていく。


「悪いな。別にお前を責めてる訳じゃねぇんだ」

「…………」


わかってる。

おっさん共も、雪代さんも、ハイネを物凄く心配してくれてたことを。


「ただ、父娘で話す時間をあげてくれ‼」

「……10分」

「あ??」

「10分だけなら」

「「「「うぉぉぉぉぉ‼‼」」」」


あんがとよー‼‼

なんてドスドス肩やら頭を叩かれる。

…………これが最大の譲歩だ。

本当は嫌なんだ。

雪代さんは男の俺から見ても、カッコいいから……。


不安……なんだ。

ハイネが本当に、俺を好きでいてくれてるのはわかってる。


でも……。

だから、10分きっかり。

俺と竜ちゃんは未だに止めに入ろうとする、おっさん共を今度こそ薙ぎ倒し事務所に突入した。


そこで見たのは……


雪代さんとハイネの抱き合ってる所だった。

…………あ"??


「おっっ‼」


これは竜ちゃんの声。

俺達を見て、パッと花が咲いたように可愛く笑うハイネ。

そこからは疚しさも気まずさも感じない。


ハイネにとって、それはいつもの"家族"のハグ。

わかってても……


ーー嫉妬する。


触るな。

俺以外の男がハイネに触るな。


「雪代さん。いつまでハイネを抱きしめてるんですか?ハイネは俺の女です。返してください」


相手がヤクザの若頭?

んなのは関係ねぇ。

俺は真っ正面から、雪代さんに咬みついた。
< 389 / 453 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop