少女と過保護ーズ!!続
スパーーン‼


「だっ!?」


スパーーン‼


「っっ‼」


自称ママ……もとい竜希さんが八雲さんと雪代さんのあたしを掴んでる手を叩き落とし、あたしを抱き上げた。


「竜っっ」

「焦げてねぇか!?」

「焦げ??」


すぐ近くに竜希さんの心配顔。

焦げるってなんだ??

小首を傾げてれば「大丈夫みたいだな」と笑われる。

何が??

??


「ソレを返せ」

「竜ちゃん。ハイネを返せ」


二人が竜希さんを睨んで、こっちに手を伸ばしてくる。

あたしはそれを叩き落としたい心境だった。

返せ?

さっきから人を物みたいに。

あたしの話しは聞いてもくれずっ


あたしは物じゃないっっ!!


言ってやろうとしたら竜希さんに止められた。


ん!?

怒ってる!?

竜希さんにさっきまでのおふざけ感がまるでない。

睨んでくる二人をそれ以上の鋭さで睨み返してる。


竜希さん?


「さっきから聞いて、見てりゃあ……」

「「あ"??」」

「ハイネは物じゃねぇんだよ」

「「っっ‼」」

「俺のだ??返せ?挙げ句、痛いって叫んでるのにそれさえ無視か」


低い雷鳴のようなビリビリと空気を震わす声が部屋を支配する。

言ってくれたのは、あたしが思ってたこと。


やっぱり凄い。

竜希さんは凄い。

優しくて強い、大好きなお兄ちゃんだ‼

あたしは気持ちをわかってくれてるのか嬉しくて、ギュッと竜希さんの首にしがみついた。


くすぐってぇ‼って笑う竜希さんだったけど


「コイツを物みたいに扱うような奴らに大事な妹はやらねぇよ。出直してこい」


なんてことを二人に言って、さっさとあたしを抱き上げたまま歩き出す。

もう二人を見もしない。


「あのっ竜希さ……」

「今なら言えるぞ」


二人と話さなきゃと思って、竜希さんに言おうとした。

でも竜希さんにはお見通しだったみたいで。

あたしと目が合うとパチンと格好よくウィンクしてくる。


今だと。

二人が黙った今、言いたいことをぶちまけろと。

だから


「大好き」


竜希さんに愛の告白。

驚愕してる二人。

でも竜希さんは


「知ってるよ」


なんでもないことのように笑って頷いた。
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