少女と過保護ーズ!!続
結構な量になった荷物を、全部持ってくれる蓮くん。

文句も言わずにだよ?

これが桂や竜希さんだったら言う‼


グチグチ言う‼


不安だ。

なんて思ってしまって本当に申し訳ない。

心の中で、深くお詫びを申し上げてたら


「チビネ‼鯛焼き食おうぜ‼鯛焼き‼」


頭にたくさんの音符が浮かんでるのが、見えるような蓮くんがそんなことを言ってきた。

退院が嬉しいんだね、蓮くん。


わかる、わかる……


「鯛焼き!?」


鯛焼き‼

ここの商店街、めっちゃ美味しい鯛焼き屋さんがあるんだよ‼

行列も出来るくらい‼


「食います‼食わせて頂きます‼」


買い物もして丁度小腹も空いてたのだ‼


ハイハイッッと挙手して答えれば、「おう」とニコニコ笑ってくれる蓮くん。


あああー。

蓮くんの笑顔、あたし的にはマジで癒しだわー。

可愛いわー。


「奢ってやるからな‼」

「いいの!?」


やったぁ‼

荷物を持ってくれてるから、手が繋げないので腕を組めばテレる蓮くん。

やっぱり癒しだわー。


「よし‼行くぞ‼蓮隊員‼」

「…おっおう‼」


目指せ鯛焼き屋さんである。

着けば、今日はちょっと並んでた。

最後尾に並んで、蓮くんとお喋りしてたらすぐに順番が回ってきて。

蓮くんが注文してる間、あたしは荷物番をしてて…。


さっきの会話にブチ当たったというわけである。


「蓮くん。強盗って何?」


そう言って睨めば


「んげっ」

「んげ……?」


何そのカエルが潰れたような呻き声は。

あ?

やっぱり、何か知ってんな?


「うぉぉぉぉぉいっ!吐けーっ‼吐かんかーいっっ‼」

「ぐぇっっ!?んごごごごっ‼ぎゅっ」


ぎゅっ??

蓮くんの服を握りしめ揺する揺する。

んな、謎な"ぎゅっ"とか可愛く言ってもダメなんだからね‼

あたしはスーパー怒ってんだ……


「鯛焼きっっ、冷めるっ、不味いっ」


なんで片言??


「よしっ話は食べてからだ‼」


鯛焼きに罪はない‼

美味しく頂いてあげねば‼

という事で、鯛焼き屋さんは店内でも食べられるようになってるから店内で食べながら話すことに。


そしたら


「俺、4個な‼」

「自分で買ってこい‼」


竜希さんに


「俺は~ソフトクリーム」

「鯛焼きでしょーよ‼そこは‼鯛焼き‼」


桂に。


「ハイネ、半分こにしよーな」

「……いやいや、あたし丸々1個食べますよ」

「え?」


え?じゃないし。

不思議そうに首を傾げる八雲さんに。


「……」


ストンとあたしの隣に無言で座り、手を差し出してくる麻也に。


「くれってか……」


ナイスタイミングで皆が揃ったのだった。
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