少女と過保護ーズ!!続
恐ろしい……。

恐ろしい程ヘッタクソな模造品。


あたしはソレを手に取り様々な角度から見る……けど、やっぱりブッサイクだなっ‼


これはもう"黒豹"などではなく……例えようがない‼

例えがないっ‼

んー、んー・・・んっっ!



「ひゃひゅもひゃん……」

「ん?」


呼べば、優しい表情で答えてくれる八雲さん。

カッコいいよっ、めっちゃ、カッコいい……がっっ。


「もー、はへはひぇましぇん……」


言えなかった。

言えなかったけど、ちなみに「もー、食べられません」だ。


「え‼??」


何故に驚く!?

さっきの、"あーん"が気に入ったのか、今までずっと八雲さんに"あーん"されてたんだけど……。

食べきれてないのに、"あーん"がくるもんだから、

もうあたしの口の中は、鯛焼きでパンパンだよっっ‼


ハムスターのほほ袋状態だよっ。



「今ほっぺを押したら中身全部出そうだなっ」


ワクワクするな、麻也。

人差し指を伸ばしてくるな、麻也。


「…………っっ」


そんなにあたしの顔が面白いってか、桂。

せめて声に出して笑ってくれ、桂。


「可愛いーっっ。ハムスターよりももっともっと可愛いーっっ‼」


それはハムスターに失礼だぞ←?蓮くん。

そしてもうちょっと、可愛い以外も言って欲しい今日この頃だ、蓮くん。


「事の起こりは2か月前……」


竜希さん!?

いきなり、真面目に話し出した‼

この流れの中で、すんごい真面目に話し出した‼

いや、あたしもずっと真面目だったんだけどね‼


2か月前……

2か月前…………。


え‼??

2か月も前から始まってたってこと‼??


モグモグモグモグモグモグモグモグ。


このままでは話が出来ない。


口の中の物を食べてしまわないと。


必死で口の中の鯛焼きを胃袋に納めていく。


「はい、ハイネ」


もう少しってとこで、八雲さんがお茶を差し出してくれたから、ソレを受け取り一気に残りを流し込んだ。


「美味いっ!お茶とこれまた合う‼」

「当たり前だ」


おっちゃん‼

まさかの、焼きながらの相槌。

さすがだ‼


ゴックン……。


「よしっっ‼」
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