キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
歌い終わった時にちょうど公園に着いた。
「その曲、edge of……だね」
諏訪野さんは私のことを見るなりすぐそう答えた。
「副題はね。『めぐる季節』って言うんだよ。過ぎ去った時間は戻ってこないけれど、生きている限り何度でも季節はめぐるね」
私は自然にそう応えた。
諏訪野さんはいつものように笑いながら頷く。
「小夏は油断するとすぐ歌うな」
「だってこんなにいい気持ちになのに歌わないなんてありえないよ」
「身体は大丈夫なの? 無理してない?」
「うん。諏訪野さんに会ったら元気になったよ」
私は公園の中で目についたブランコに座る。
諏訪野さんも同じようにして隣に座った。
揺らすとギコギコと少し寂しそうに音を立てた。
「小夏さ、ほんとはムリしてるんだ」
「そうかもしれない。でも諏訪野さん……私にとってはこれが日常だよ。歌を歌うと喉が熱くて、痛くて、息が苦しくなる。きっともうこれは治らないって分かってる。でもこの苦しささえ愛おしい時間なんだ。私が私らしさを重ねてきた証拠だから」
「僕は小夏にそんなに早く大人になって欲しくない。もっと抗ったっていいんだよ。小夏が何かをめざして一心に走り続けているのを知ってる。でもそのために全てを我慢して失ってもただ笑って受け入れてるのを見るのが辛いよ」
「そうかな……」
諏訪野さんはやっぱり私のことを何もかもお見通しで。
優しさと同じくらい、私の一番柔らかいところをつく厳しさを持っていて。
そんなところにどうしようもなく私は惹きつけられてしまう。
「小夏には小夏にしかできないことがある。でも少し調子悪いときは休んでいいし、泣いたっていいんじゃない?」
「諏訪野さん……」
「僕がいる、僕はいるよ」
諏訪野さんは立ち上がって私の座ったブランコの前にくる。
手を伸ばして頭をそっと撫でてくれた。
見上げた顔はとってもかっこよくて、身体は逞しく大きかった。だから私は泣いてしまう。
「その曲、edge of……だね」
諏訪野さんは私のことを見るなりすぐそう答えた。
「副題はね。『めぐる季節』って言うんだよ。過ぎ去った時間は戻ってこないけれど、生きている限り何度でも季節はめぐるね」
私は自然にそう応えた。
諏訪野さんはいつものように笑いながら頷く。
「小夏は油断するとすぐ歌うな」
「だってこんなにいい気持ちになのに歌わないなんてありえないよ」
「身体は大丈夫なの? 無理してない?」
「うん。諏訪野さんに会ったら元気になったよ」
私は公園の中で目についたブランコに座る。
諏訪野さんも同じようにして隣に座った。
揺らすとギコギコと少し寂しそうに音を立てた。
「小夏さ、ほんとはムリしてるんだ」
「そうかもしれない。でも諏訪野さん……私にとってはこれが日常だよ。歌を歌うと喉が熱くて、痛くて、息が苦しくなる。きっともうこれは治らないって分かってる。でもこの苦しささえ愛おしい時間なんだ。私が私らしさを重ねてきた証拠だから」
「僕は小夏にそんなに早く大人になって欲しくない。もっと抗ったっていいんだよ。小夏が何かをめざして一心に走り続けているのを知ってる。でもそのために全てを我慢して失ってもただ笑って受け入れてるのを見るのが辛いよ」
「そうかな……」
諏訪野さんはやっぱり私のことを何もかもお見通しで。
優しさと同じくらい、私の一番柔らかいところをつく厳しさを持っていて。
そんなところにどうしようもなく私は惹きつけられてしまう。
「小夏には小夏にしかできないことがある。でも少し調子悪いときは休んでいいし、泣いたっていいんじゃない?」
「諏訪野さん……」
「僕がいる、僕はいるよ」
諏訪野さんは立ち上がって私の座ったブランコの前にくる。
手を伸ばして頭をそっと撫でてくれた。
見上げた顔はとってもかっこよくて、身体は逞しく大きかった。だから私は泣いてしまう。