キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
窓の外にはしんしんと雪が降っていた。
薪ストーブの中で薪がパチンと音を立てて崩れていく。
季節は冬だった。まだ小春は赤ちゃんで、私はその人と二人でいた。
冬の間、よく過ごしていたその家はあの人と最後に過ごした場所でもあった。
あの人はバイオリンを弾いていた。優しい音色。
弾いているのはクリスマスの名曲。私は目を閉じてその音に聴き入っている。
『次は小夏も一緒に』
『うんっ!!』
曲の途中で微笑みながらその人は言った。
私はその一言を聞いて、すぐピアノの前に座った。
不思議とすごく懐かしい気がする。
古いグランドピアノはその人の手によってよく調律されていた。
『さんはい』
その人の合図で私はピアノを奏で始める。
目を瞑っていても弾けるくらい、弾きなれた大好きな曲。
ああ、いつまでも繰り返しこの音が響いていけばいいのに。
ふとあの人の背中に手を伸ばす。
伸ばせば伸ばすほどあの人は遠くなる。
『小夏の心が伝わってくるよ。よく響いているね』
ーー次の瞬間、時計の針の音が聞こえる。
そして時計の文字盤が見える。
天井に貼り付けた星のシールはキラキラと輝いている。
私は自室のベッドの上に横たわっていた。
今までが夢で、ここが現実だと思い知る。
「寂しい……」
見えない、もうよく見えないんだよ。
いま何処にいるの、私のことを置いていかないで。
胸に手をあてて、どんなに組まなく探してももう居ない。
痺れるような心の痛みに、涙がこぼれる。
ーーピンポーン……
インターホンが鳴って、晴さんが来たんだと気がつく。
思いを振り払うようにして、私は急いでインターホンに応答した。
薪ストーブの中で薪がパチンと音を立てて崩れていく。
季節は冬だった。まだ小春は赤ちゃんで、私はその人と二人でいた。
冬の間、よく過ごしていたその家はあの人と最後に過ごした場所でもあった。
あの人はバイオリンを弾いていた。優しい音色。
弾いているのはクリスマスの名曲。私は目を閉じてその音に聴き入っている。
『次は小夏も一緒に』
『うんっ!!』
曲の途中で微笑みながらその人は言った。
私はその一言を聞いて、すぐピアノの前に座った。
不思議とすごく懐かしい気がする。
古いグランドピアノはその人の手によってよく調律されていた。
『さんはい』
その人の合図で私はピアノを奏で始める。
目を瞑っていても弾けるくらい、弾きなれた大好きな曲。
ああ、いつまでも繰り返しこの音が響いていけばいいのに。
ふとあの人の背中に手を伸ばす。
伸ばせば伸ばすほどあの人は遠くなる。
『小夏の心が伝わってくるよ。よく響いているね』
ーー次の瞬間、時計の針の音が聞こえる。
そして時計の文字盤が見える。
天井に貼り付けた星のシールはキラキラと輝いている。
私は自室のベッドの上に横たわっていた。
今までが夢で、ここが現実だと思い知る。
「寂しい……」
見えない、もうよく見えないんだよ。
いま何処にいるの、私のことを置いていかないで。
胸に手をあてて、どんなに組まなく探してももう居ない。
痺れるような心の痛みに、涙がこぼれる。
ーーピンポーン……
インターホンが鳴って、晴さんが来たんだと気がつく。
思いを振り払うようにして、私は急いでインターホンに応答した。