キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
お店というか、そこは都内のホテルで。
でも、晴さんいわくここは穴場とのこと。
どうやら目の前の高層ビルで少しだけ花火が隠れてしまうので、もっと違う場所から見る人の方が多いみたい。
というわけで40階以上の高さがあるにも関わらず、ラウンジのようなその場所は比較的落ち着いた雰囲気だった。
人がまばらに座って、それぞれ作業したり、のんびり本を読んだり。
「こういう雰囲気、すごく好きだなぁ」
「レストランより堅苦しくなくていいでしょ」
「うん、本とか読んでたい」
「いいね。小夏は本読むの好きだもんね」
「あれ? その話、晴さんにしたことあったっけ」
まぁまぁ、と言いながら晴さんは近くのソファに腰を掛けた。
私は少しでもお礼にと思って、フリードリンクのコーナーからコーヒーを入れて晴さんと自分の分を持っていった。
そのまま晴さんに渡し、自分も隣に腰掛けた。
コーヒーは温かくてとても美味しい。その場で豆が挽かれてて、多分挽きたてコーヒーってやつだ。
「ありがとう」
「ううん。こちらこそ」
「僕さ小夏のこと、代々木公園で初めて会った日より前から目で追ってた」
「え!? そうだったの」
「だから、今日は本読んでるな〜とかぼーっとしてるなぁとか、なんかノートにメモしてるとか見てた」
「恥ずかしい。でもそれで知ってたんだ」
「うん。始めは何となく気になるくらいだったけど。疲れてて顔色悪くなったりした日は気になっていって」
「ふふ、結構前から心配かけてたんだ」
「それで、あの日はついに歌い出すんだもんな」
「私的には誰にも聞かれてないと思ってて」
「びっくりしたよ。ほんと」
「ありがとう、あの日は助けてくれて」
あの時公園で直ぐに声をかけてくれたのは、そんな理由があったんだと初めて知った。
私は全然気付いてなくて、申し訳ないと思った。
でも、気付いてないと思うけど、少なくとも今の私が晴さんに向ける気持ちは晴さんのものよりどんどん大きくなってるんだよ。
だから、これから先に返していけたらいい。
でも、晴さんいわくここは穴場とのこと。
どうやら目の前の高層ビルで少しだけ花火が隠れてしまうので、もっと違う場所から見る人の方が多いみたい。
というわけで40階以上の高さがあるにも関わらず、ラウンジのようなその場所は比較的落ち着いた雰囲気だった。
人がまばらに座って、それぞれ作業したり、のんびり本を読んだり。
「こういう雰囲気、すごく好きだなぁ」
「レストランより堅苦しくなくていいでしょ」
「うん、本とか読んでたい」
「いいね。小夏は本読むの好きだもんね」
「あれ? その話、晴さんにしたことあったっけ」
まぁまぁ、と言いながら晴さんは近くのソファに腰を掛けた。
私は少しでもお礼にと思って、フリードリンクのコーナーからコーヒーを入れて晴さんと自分の分を持っていった。
そのまま晴さんに渡し、自分も隣に腰掛けた。
コーヒーは温かくてとても美味しい。その場で豆が挽かれてて、多分挽きたてコーヒーってやつだ。
「ありがとう」
「ううん。こちらこそ」
「僕さ小夏のこと、代々木公園で初めて会った日より前から目で追ってた」
「え!? そうだったの」
「だから、今日は本読んでるな〜とかぼーっとしてるなぁとか、なんかノートにメモしてるとか見てた」
「恥ずかしい。でもそれで知ってたんだ」
「うん。始めは何となく気になるくらいだったけど。疲れてて顔色悪くなったりした日は気になっていって」
「ふふ、結構前から心配かけてたんだ」
「それで、あの日はついに歌い出すんだもんな」
「私的には誰にも聞かれてないと思ってて」
「びっくりしたよ。ほんと」
「ありがとう、あの日は助けてくれて」
あの時公園で直ぐに声をかけてくれたのは、そんな理由があったんだと初めて知った。
私は全然気付いてなくて、申し訳ないと思った。
でも、気付いてないと思うけど、少なくとも今の私が晴さんに向ける気持ちは晴さんのものよりどんどん大きくなってるんだよ。
だから、これから先に返していけたらいい。