キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
6. 誰の代わりでもない君が
晴さんと2人で花火を見たあの日から、しばらくはひたすらライブに向けて打ち合わせの日々だった。
小春と一緒に毎日のように色々な会社へ出向き、毎日違う担当の人と会った。
こんなに沢山の人が私のライブに関わっていることを実感し、改めて本気で頑張りたいという気持ちになった。
「小春、あのお願いも急だったのに叶えてくれてありがとう」
「ううん。おかげでもう一箇所、長野まで行くことになっちゃったけどね。お姉ちゃんの大切な晴れ舞台だから」
「2人のライブだよ。私たちは2人でbihukaでしょ」
「そうだね。よーし、長野行くぞ〜頑張ろう!」
「「おー!!」」
すみちゃんもこの短期間で私のサイズに合わせた完璧な衣装を幾つも用意してくれた。
小春や何故か晴さんの分の衣装まであった。小春は演奏で参加してくれるにしても何故晴さんのものまで。
「すみちゃん、晴さんはお医者さんだよ?」
「まぁまぁ、とりあえず持ってて。私の第六感が用意しろって言ってるから」
「いやいや出ないって」
「いやあの人は何か隠してるとみた」
「会ったこともないのに?」
「じゃあ今度会わせてよ。きっと確信に変わるから」
「助けてもらうこともあるかもだしそれは分かったけど、いきなり衣装見せたりしないでよ」
「分かったって~~」
打ち合わせの合間に、体力作りに歌のレッスン、ダンス(と言っても私はアイドルってわけじゃないからほぼ演出と立ち位置の確認くらいだけど)バタバタと過ごしていると、あっという間に日々は過ぎていく。
「ちょっと小夏!」
7月も最後の日の夜。今日は朝から打ち合わせが入り、日課のウォーキングが出来なかったので夜に代々木公園を歩いていた。
すると、後ろからまさかの晴さんにいきなり手首を掴まれた。
「うぉう晴さん。びっくりした。お仕事終わり?」
「ううん、朝から小夏と連絡付かなかったから心配して病院抜けてきた。小春さんから聞いたんだよ。そしたらここに居るんじゃないかって」
小春と晴さんもいつのまにか、連絡先交換をしていた。まぁそれは良いんだけど。
となると大体私のことって筒抜けになるなぁと苦笑する。
「とりあえず1回座って」
「え、晴さん怒ってる?」
「怒ってないよ。でも飛ばしすぎだと思ってる」
晴さんは私のブレーキみたい、と思いながら晴さんの隣に私は座った。
小春と一緒に毎日のように色々な会社へ出向き、毎日違う担当の人と会った。
こんなに沢山の人が私のライブに関わっていることを実感し、改めて本気で頑張りたいという気持ちになった。
「小春、あのお願いも急だったのに叶えてくれてありがとう」
「ううん。おかげでもう一箇所、長野まで行くことになっちゃったけどね。お姉ちゃんの大切な晴れ舞台だから」
「2人のライブだよ。私たちは2人でbihukaでしょ」
「そうだね。よーし、長野行くぞ〜頑張ろう!」
「「おー!!」」
すみちゃんもこの短期間で私のサイズに合わせた完璧な衣装を幾つも用意してくれた。
小春や何故か晴さんの分の衣装まであった。小春は演奏で参加してくれるにしても何故晴さんのものまで。
「すみちゃん、晴さんはお医者さんだよ?」
「まぁまぁ、とりあえず持ってて。私の第六感が用意しろって言ってるから」
「いやいや出ないって」
「いやあの人は何か隠してるとみた」
「会ったこともないのに?」
「じゃあ今度会わせてよ。きっと確信に変わるから」
「助けてもらうこともあるかもだしそれは分かったけど、いきなり衣装見せたりしないでよ」
「分かったって~~」
打ち合わせの合間に、体力作りに歌のレッスン、ダンス(と言っても私はアイドルってわけじゃないからほぼ演出と立ち位置の確認くらいだけど)バタバタと過ごしていると、あっという間に日々は過ぎていく。
「ちょっと小夏!」
7月も最後の日の夜。今日は朝から打ち合わせが入り、日課のウォーキングが出来なかったので夜に代々木公園を歩いていた。
すると、後ろからまさかの晴さんにいきなり手首を掴まれた。
「うぉう晴さん。びっくりした。お仕事終わり?」
「ううん、朝から小夏と連絡付かなかったから心配して病院抜けてきた。小春さんから聞いたんだよ。そしたらここに居るんじゃないかって」
小春と晴さんもいつのまにか、連絡先交換をしていた。まぁそれは良いんだけど。
となると大体私のことって筒抜けになるなぁと苦笑する。
「とりあえず1回座って」
「え、晴さん怒ってる?」
「怒ってないよ。でも飛ばしすぎだと思ってる」
晴さんは私のブレーキみたい、と思いながら晴さんの隣に私は座った。