キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
次の日の朝、本当に晴さんは車で迎えに来てくれた。
そして何と、小春だけじゃなくてすみちゃんも一緒に行くことになった。
軽く挨拶を済ますと助手席に私が座って、後ろに2人が座り車は走り出す。
「流石に女子3人は多いな……」
「私は女子と言うより姉の付き添いですよ」
「あの、改めまして初めまして! 諏訪野先生。小夏の大親友で、衣装担当の青野すみです。これまで手塩にかけて育ててきた小夏が男の家に初お泊まりと聞いて、いても立っても居られず来てしまいました」
「ちょっとすみちゃん!! 晴さんはわざわざ休みに車出してくれてるだけだよ!」
「ハハ、でも青野すみさんって、あの洋服ブランドの?」
「え、よくご存知ですね」
「妹が好きでね……」
「ありがとうございます」
「ていうか、え、晴さんにも妹が!!」
「小夏には今度紹介するつもりだよ」
なんやかや、賑やかに車中の会話は盛り上がった。
目的地につくと、山々に広い草原が拡がっている。
ここは、冬はスキー場になる。
「小夏、寒くはないか?」
「うん大丈夫」
「標高が上がると気圧の変化で発作が起きやすいから、変わったことがあればすぐ言うこと」
「はーい」
事前にみんなに心配をかけたくないから、なるべく医者のようなことはしないでとお願いしてあった。
なので小声で耳打ちするように晴さんは伝えてくれる。
そして何と、小春だけじゃなくてすみちゃんも一緒に行くことになった。
軽く挨拶を済ますと助手席に私が座って、後ろに2人が座り車は走り出す。
「流石に女子3人は多いな……」
「私は女子と言うより姉の付き添いですよ」
「あの、改めまして初めまして! 諏訪野先生。小夏の大親友で、衣装担当の青野すみです。これまで手塩にかけて育ててきた小夏が男の家に初お泊まりと聞いて、いても立っても居られず来てしまいました」
「ちょっとすみちゃん!! 晴さんはわざわざ休みに車出してくれてるだけだよ!」
「ハハ、でも青野すみさんって、あの洋服ブランドの?」
「え、よくご存知ですね」
「妹が好きでね……」
「ありがとうございます」
「ていうか、え、晴さんにも妹が!!」
「小夏には今度紹介するつもりだよ」
なんやかや、賑やかに車中の会話は盛り上がった。
目的地につくと、山々に広い草原が拡がっている。
ここは、冬はスキー場になる。
「小夏、寒くはないか?」
「うん大丈夫」
「標高が上がると気圧の変化で発作が起きやすいから、変わったことがあればすぐ言うこと」
「はーい」
事前にみんなに心配をかけたくないから、なるべく医者のようなことはしないでとお願いしてあった。
なので小声で耳打ちするように晴さんは伝えてくれる。