キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
「小夏、そろそろ起きて」
晴さんの優しい声がして目を覚ます。
晴さんの方を向くと、私のおでこにかかった前髪を晴さんが手でそっと整えてくれた。
「おはよう、晴さん」
「うん。どう気分は?」
「上々だよ。歌いたいくらい」
「それは絶対だめ」
「分かってるよ」
私がそう言いながら身体を起こすと、晴さんはいつものように背中をそっと支えてくれる。
点滴のおかげで随分身体が軽くなった。
「点滴までしたってことは、私相当今悪いの?」
「正直な話、小夏の状態はいつも良くないけど、今回はちょっと予防的な意味合いも兼ねてる」
「予防?」
「熱中症のね。全然ご飯食べてないし。今から小夏を連れていくとこ、屋根もない屋外だから心配で。かといって夜中に行く訳にもいかないし……」
晴さんは次はネブライザーしようと機械をセットする。心配そうに聴診器をつけ、もう一度確認させてと言った。
私は大人しく言うことを聞きながら、晴さんは何をそんなに心配しているのか気になった。
「うん、落ち着いてるね」
「良かった。ねぇ晴さん、これからどこ行くの?」
その瞬間、晴さんは寂しい顔をして言った。
「妹の、陽菜(ひな)の居るところだよ」
その言葉を聞いて、晴さんの顔を見て、私はなんだか胸騒ぎがした。
それから東条先生にお礼を言った後、私たちは再び車に乗り込んだ。
晴さんは運転している間、珍しく何も話しかけてこなかった。私も、窓の外の草原と山々をずっと見つめていた。
晴さんの優しい声がして目を覚ます。
晴さんの方を向くと、私のおでこにかかった前髪を晴さんが手でそっと整えてくれた。
「おはよう、晴さん」
「うん。どう気分は?」
「上々だよ。歌いたいくらい」
「それは絶対だめ」
「分かってるよ」
私がそう言いながら身体を起こすと、晴さんはいつものように背中をそっと支えてくれる。
点滴のおかげで随分身体が軽くなった。
「点滴までしたってことは、私相当今悪いの?」
「正直な話、小夏の状態はいつも良くないけど、今回はちょっと予防的な意味合いも兼ねてる」
「予防?」
「熱中症のね。全然ご飯食べてないし。今から小夏を連れていくとこ、屋根もない屋外だから心配で。かといって夜中に行く訳にもいかないし……」
晴さんは次はネブライザーしようと機械をセットする。心配そうに聴診器をつけ、もう一度確認させてと言った。
私は大人しく言うことを聞きながら、晴さんは何をそんなに心配しているのか気になった。
「うん、落ち着いてるね」
「良かった。ねぇ晴さん、これからどこ行くの?」
その瞬間、晴さんは寂しい顔をして言った。
「妹の、陽菜(ひな)の居るところだよ」
その言葉を聞いて、晴さんの顔を見て、私はなんだか胸騒ぎがした。
それから東条先生にお礼を言った後、私たちは再び車に乗り込んだ。
晴さんは運転している間、珍しく何も話しかけてこなかった。私も、窓の外の草原と山々をずっと見つめていた。