キミのために一生分の恋を歌う -first stage-
その時、爽やかな風が吹いて、私と晴さんのことを撫でていった。

「あの日勇気を出して小夏が伝えてくれたこと、本当に嬉しかった。だから僕もちゃんと応えたかった。全てを包み隠さずに。僕は居なくなった誰かの代わりじゃなくて、小夏だから好きなんだ。僕は小夏と生きていきたい。小夏と出会った時から、いや出会う前からずっと、心から、愛しているーー」

「うん…… 私も……! 晴のことが……好き。真面目なところも、照れ屋さんなところも、怒るとちょっと怖いところも、不器用なところも、全部全部好き。これからもそばに居て、ずっと私を愛してください」


ーーねえ苦しくなるかもしれないけどキス、してもいい?


こんな時までお医者さんじゃなくていいよ、と私は笑った。


だよな。小夏のことになると、好きすぎて歯止めが効かないんだ。


ぜんぶ受け止めるから大丈夫だよ。


「小夏、愛してるーー」


それから、私たちは何度も唇を重ねて、互いの温もりを確かめあった。
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